オボムコイドとは?陽性, 陰性, クラス番号の意味は?

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健康・からだに役立つ話

最近、卵アレルギーが原因で深刻なアナフィラキシーショックを起こすなど、怖い話を聞くことが多くなりました。

特に、生後5~6か月頃から離乳食を始めるお子さんを持つ親は、かなり注意して食材を選んでいることでしょう。

我が家にも3人の子供がいます。私にはアレルギーがないのですが、主人がアレルギーを持っているので、子供達の食事は慎重にならざるを得ません。

一番上の子は、血液検査でアレルギーを調べてもらったので安心ですが、下の子2人はまだ検査などを行っていないので心配なんです。

3人目は生まれたばかりなので、あと数か月もすれば離乳食がスタートします。

あなたも、同じようにお子さんのアレルギーに不安を感じているのではないでしょうか?

今回は、卵アレルギーに焦点をあて、そのなかでもオボムコイドの見方を説明したいと思います。

  • そもそも、オボムコイドとは何?
  • オボムコイドの陽性, 陰性, クラス番号の意味は?
  • オボムコイドのクラスと食べられる卵料理の目安は?

などの内容をご紹介したいと思います。

仮に、卵アレルギーを持っていても、オボムコイドの数値によっては、調理方法で解決するケースもあります。アレルギー検査をしたものの、結果の見方が良くわからないというママさんは必見です。


 

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オボムコイドとは何?

アレルギーを引き起こす原因は様々ですが、鶏卵の場合「オボアルブミン」「オボムコイド」「リゾチーム」「オボトランスフェリン」などのタンパク質が原因物質となっています。

これらは主に卵白に含まれているものです。

オボムコイドって?

オボムコイドは、卵アレルギーの主なアレルゲン中で最もアレルゲン活性が強いタンパク質であり、熱にも強いので、調理等で加熱してもその性質は変わりません。

ちなみに、名前の「オボ」は『卵』、「ムコイド」は『粘性のある糖タンパク質 = ムチン のようなもの』という意味です。

オボムコイドでアレルギーを引き起こした場合は?

オボムコイドに反応してアレルギーが起こった場合、食べた直後から口の周りが赤くなり、全身に広がってしまいます。

大人であれば自分で対処できますが、万が一、子供にこのような反応が出てしまうと怖いですよね‥。

このような症状を引き起こすことがないように、以下、正しい知識を身につけましょう!

オボムコイドの陽性, 陰性, クラス番号の意味は?

アレルギーがあるかどうかの検査をした際に、結果を受け取っても何がどういう意味なのかよく分からないことがありますよね?

以下、結果の見方について少し詳しくお話していきます。

オボムコイドが「陽性」だったとき

卵アレルギーがある人を前提とした時、オボムコイドが陽性だった場合は卵白が加熱された調理品でもアレルギー反応が起きてしまう可能性があります

つまり、生卵のみならず、固ゆでの茹で卵を食べた場合でも反応してしまうのです。

オボムコイドが「陰性」だったとき

オボムコイドが陰性だった場合、生卵は無理ですが、加熱した卵製品であれば、食べたとしてもアレルギー反応が出にくいとされています。

つまり、茹で卵などは食べられる可能性があるということになります。

オボムコイドのクラス番号の意味は?

オボムコイドの数値を示す『クラス』というものは、反応の度合いを示すものです。

クラス番号は「0~6」まであり、数値が高ければ高いほど、反応が強いということになります。

ただし、反応には個人差があるので、どの程度の反応が出るかは人によって異なります。

クラス番号の意味は?

クラス0 陰性
クラス1 疑陽性
クラス2以上 陽性

また、大手血液検査センター(SRLグループ)の公式サイト(http://test-guide.srl.info/hachioji/test/detail/010640802)には、以下のようにクラス別の特異的IgE抗体価の情報が掲載されています。

※特異的IgE抗体価が高いほど、オボムコイドに対して強く反応します。

クラス 特異的IgE抗体価 (UA/mL) 判定
0 0.34以下 陰性
1 0.35~0.69 疑陽性
2 0.70~3.49 陽性
3 3.50~17.4
4 17.5~49.9
5 50.0~99.9
6 100以上

 

オボムコイドに反応があったとしても、反応の強さによって、「クラス」で分けられているんですね。

つまり、「オボムコイドの反応が出た = 卵を全く食べてはいけない」ということにはならないですので、まずは落ち着いて結果に目を通しましょう。

また不明なことは、自己判断せずに、担当のお医者様に聞くのがベストです。

卵アレルギーに苦しむママ友達の話

我が家の一番上の子が保育園に通っていまして、私もママ友達と話をする機会が増えてきました。その中でアレルギーに関する話も結構出てくるんです。

保育園ではお弁当を持って行かせるのですが、卵アレルギーなどの症状がある場合、お弁当のおかずをお友達と交換させることができないようです。

(逆に、相手の子にアレルギーがあった場合も、大変な事になってしまうため)

また、そういう子は、小学校になっても給食を食べられず、お弁当を持参になることもあるのだとか‥

私の時代は、遠足の時にお弁当のおかずやおやつを交換するのは当たり前だったんですけどね…。

ですので、子供の友達を自宅に呼んで遊ぶとき、おやつや飲み物を出すときには、第一声で「アレルギーはない?」と確認しなくてはいけません。

オボムコイドのクラスと食べられる卵料理の目安は?

前章で述べたように、オボムコイドに反応が出たから、卵が入っているものは全てダメ!というのは間違いです。

早とちりしてしまえば、お子さまが食べれれる料理も食べられないままになってしまいます。

以下、しっかり把握しておきましょう。

1.「卵白=陽性反応、オボムコイド=陽性反応」のとき

卵焼き、オムライス以外にも、ケーキ、クッキーなど、卵を少しでも含む飲食物でアレルギー反応が出る可能性があります。卵そのものと卵を含む全ての料理を食べないようにしてください。

2.「卵白=陽性反応、オボムコイド=弱い陽性反応」のとき

卵焼き、オムライスなどの卵料理でアレルギー反応が出る可能性があります。卵を少々含む程度なら大丈夫ですが、卵料理や卵そのものは食べないようにしてください。

3.「卵白=陽性反応、オボムコイド=陰性反応」のとき

生卵を食べるとアレルギー反応が出る可能性があります。生の卵料理は全てNGですが、火を通せば食べられるかもしれません。

4.「クラス番号」に応じた目安はあるの?

血液検査センター(CRCグループ)の公式サイト( http://www.crc-group.co.jp/crc/q_and_a/79.html )では、
クラス4以上の人=卵料理全般を摂取しないことが指示されています。

クラス1以下の人=加熱した卵料理であれば、摂取できる可能性があるとのことです。

<注意事項>

  • こちらで紹介したものはあくまで参考としてご覧ください。
  • オボムコイドが陰性でも、加熱卵食品でアレルギー反応が出ることがあります。
  • 卵アレルギーの反応が出た時は、医師と相談した上で食べられるものを決めていくのが通常です。
  • 上記で紹介したものは参考程度にして、医師の判断をもとに今後の方針を決めてください!

オボムコイドが「陽性」だった‥ これからどうすればいい?

オボムコイドが陽性だった場合、この先一生卵製品が食べられないの!?

色々なことに気を遣わなければいけないの!?

と、パニックになりそうですが…『除去解除計画』というものがあります。これをご説明しますね。

除去解除計画とは?

除去解除とは、アレルギー反応が出る食品でもアレルギーの出方を見ながら少量ずつ摂取し、摂取できる範囲内で摂取を行うという方法です。

この方法を取ることで、卵製品でも食べれるものも出てきます。

日常的に気を付けることは?

オボムコイドが陽性反応だった場合は、加工食品を買う時や調理をする時などに必ずパッケージの表記に卵の表示がないかということを確認する習慣を付けましょう。

卵の代用品となる材料やレシピを調べよう!

卵や乳製品のアレルギーがあると、かなり食べられるものに制限が出てきますよね。しかも。卵や乳製品入りのものって美味しいものばかりなんですよね~。

ですが、実は、卵や乳製品アレルギーがあっても、美味しく食べられるケーキやその他焼き菓子などがあるんです!! ネットで取り寄せることもできますので、ぜひ利用してみて下さい!

 

アレルギーがあっても、美味しいものを諦めないで下さい。お子さんにアレルギーがあるなら尚更です。ママ一人で手作り手作り…と頑張る必要もありません。

ママのためにも、お子さんのためにも、こういったお取り寄せを利用するのもアリですよ。

 

乳幼児でオボムコイド陽性だった場合

乳幼児でオボムコイドが陽性だった場合は、対応が異なります。

乳幼児期のIgE検査では、胃が発達していないこともあり、食事アレルギーの正確な診断ができません。

日によって数値が変わるため、血液検査の結果はほとんどの場合、アレルゲン特定指標にはならないのです。

乳幼児期のIgE検査を根拠に陽性項目だけを見て、完全除去をすることについては推奨する医師と推奨できないという医師がいて意見が二分しているようです。

また、陰性だからといって油断していると、アナフィラキシー症状が出る場合もあります。なので、血液検査の数値よりも、実際に食べて問題が起こるかどうかの方が重要かもしれません。

食物負荷試験とは?

食物負荷試験とは、アレルギー対称食物を少しずつ食べていく試験です。反応が不安であれば、耳かき匙一杯を目安に食べさせ、どのような症状が出たのかを写真や記述などで記録します。

もし、反応などが現れた場合は、医師に相談しましょう。

自宅で行うのが不安な場合は、かかりつけの医療機関に相談し、指示に従ってくださいね!

アレルギーは命にかかわることがあるので、出来ればあらかじめ医師に相談して負荷検査に取り掛かると安心です。

まとめ

いかがでしたか?アレルギーに悩んでいる方は参考になりましたでしょうか?アレルギーを持っているのが、お子さんだったりすれば、なおさら心配ですよね。

最後におさらいです!

  • オボムコイドは卵白アレルギーの中でも一番強いアレルゲン
  • オボムコイドは0~6のクラスがあり、それに準じて陰性、疑陽性、陽性に分かれる
  • オボムコイドのクラスで食べられる卵料理が異なる
  • オボムコイドが陽性だった場合、医師と相談のもと除去解除計画を進める
  • 乳幼児期のオボムコイドの陽性はアレルゲン特定指標にならないため、食物負荷試験の方が信憑性がある(不安な場合は、医師に必ず相談した上で行う)

アレルギーの症状は個人差が大きいため、自己判断は危険です。必ず小児アレルギー専門のかかりつけ医に相談した上で、除去食のタイミングを確認しながらお子さんの健康を守ってあげましょう。

私はアレルギーだけにかかわらず、少しでも子供の体調や健康に関して不安なことがあれば、どんどん医師に相談しています。

医師は忙しいので、結構あっさりと診察を終えてしまうんですよね。私も最初は言われるがままで、気になる事も質問できませんでした。

しかし、子供の命にかかわることがあっては遅い!と思い、なんでもかんでも質問しようと気持ちを入れ替えました。

医師としては、かなりうざい感じかもしれませんが、医師はそれも仕事のうちです!!

あなたも気になる事があるのであれば、ズケズケしっかりと確認しましょうね。

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