あなたは「体がつる」という体験をしたことはないでしょうか。
運動の直後、あるいは寝起きなど、体が痙攣したような状態になり、違和感を覚えて心配になったりしたことはないでしょうか。
私の場合は、眠っている時に突然足をつった痛みで目を覚ましたことがあります。夜中に急に襲ってくる痛みはとても不快で、かつその痛みも痛烈なので中々忘れられません。
絶対に、もう二度とそのような体験はしたくないと考えるようになります。
では、どうして体がつるのでしょうか?
当記事では、その原因や対策について紹介します。
体がよくつる5つの原因!怖い病気の理由かも..
その1)脱水によるミネラル、栄養不足
つる、という症状は筋肉が痙攣する状態を指しています。
痙攣する原因は色々と考えられますが、一つの主な原因はミネラルなどの栄養バランスが乱れることによって発生すると考えられています。
筋肉を動かすためには、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが不可欠です。
しかし、運動などによって汗を流すことによりこのミネラルを失い、あるいはミネラルを運ぶための水分が不足することによって、正常に筋肉を動かすことが出来なくなるために、体がつる症状が出てしまいます。
その2)筋肉の疲労
言葉通りこれは筋肉が疲れることなのですが、筋肉が疲れる原因は色々あります。
一般的に疲労をためるのは過度な運動なのですが、実はそれだけではありません。同じ姿勢を長く続けた場合に感じる体の違和感も、筋肉の疲労が原因です。
デスクワークをしている人は思い当たることがあるのではないでしょうか。
妙に体が固まっていると感じる感覚は、それは筋肉が疲労をためている一つの証拠なのです。
その3)筋肉の衰え(老化)
筋肉が衰えることによっても、体がつりやすくなってしまいます。
日常的によく体を動かしている人であれば、筋肉の衰えに関しては気にする必要性は薄いですが、普段から運動習慣のない人や、年齢を重ねている人は注意が必要です。
その4)体の冷えや血行不良
体が冷えることによって筋肉が常に緊張した状態にあり、筋肉の収縮が上手くいかず、その時に動かそうとした場合につることがあります。
冷えの原因の一つは血行不良。
冷えを改善するためには、血行を良くする必要があります。
その5)糖尿病などの疾患
体がつるのは大したことがないように見えて、実は大きな病気が潜んでいる可能性もあります。
まず、頻繁に足がつりやすい人は、糖尿病や動脈硬化、肝硬変などの病気が考えられます。また、つるのと同時にしびれを感じる場合には、脊柱管狭窄症などが考えられます。
とにかく、体に何らかの変調をきたしていると分かった場合には、即座に病院を受診するようにしましょう。
体がつるときの身体への対処法5つ
その1)脱水によるミネラル、栄養不足には?
大事なのは水分を補給すること。
しかし、ただ水分を補給するだけでは効果がありません。水分以外のミネラルも同時に補給することがとても重要です。
効率よく水分を摂取するためには、ナトリウムと糖質が入ったものを飲むのが、体への吸収力を高めてくれるため、おすすめです。
また、不足する栄養を補うためには、サプリメントを使うのも良いでしょう。
体がつる主な原因は、カルシウムなどのミネラルの不足から起きるので、そういった栄養素が含まれるサプリメントの摂取が良いでしょう。
その2)筋肉の疲労には?
疲労を回復するうえで最も大事なことは、筋肉をあまり使わないようにしっかりと休ませることが大切です。
そして、その効果を高めるために栄養の摂取も重要です。
特に、疲労回復効果があると言われるビタミンB1群の摂取や、クエン酸の摂取が疲労回復の効果を高めてくれます。
また、軽い運動も疲労回復に効果的です。
特に、デスクワークなどで固まった筋肉をストレッチで解消するのが良いでしょう。
その3)筋肉の衰えを防ぐには?
筋肉は使わなければ、どんどんと衰えていきます。
そのため、筋肉を維持するためにはある程度の努力が必要不可欠です。
とはいえ、どの筋肉を鍛えればいいのか迷うと思われます。
まず、お勧めするのは足の筋力を鍛えることです。
足腰の不調から衰えたと感じることが多いこと、また、下半身は上半身よりも筋肉の割合が多いです。足を鍛えるのに有効なのはやはりスクワット。
以下では、正しいやり方の動画を紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=TudkRBX1e5Q
やってみると大変ですが、足腰は大事なのでなるべく鍛えるようにしておきましょう。
また、筋肉を維持するためにしっかりとタンパク質の多い食品も摂取するように心がけましょう。
ただ、タンパク質だけでなくビタミンや糖質など他の栄養素と組み合わせて、偏らないように気をつけましょう。
その4)体の冷え、血行不良には?
まず、体の冷えを解消する一つ目の方法は筋肉をつけることです。
筋肉は体を温める役割を持っており、筋肉が多いほど体を温かく保つことが出来るので、冷え改善に役立ちます。
また、姿勢も大切です。
良くない姿勢を維持することで血液の循環が悪くなり、それが冷えに繋がってしまいます。
これを改善するためには、やはり良い姿勢を保つこと。
そのためには、以下の記事に良い方法があります。
http://www.lifehacker.jp/2016/02/160203posture_exercise.html
また、シャワーマッサージも冷えを改善するのに効果があります。
方法は以下の記事に詳しく記載されているので、参考にしてみてください。
http://www.hiesyou.com/lst20204/dt4821.html
また、体を温める食品を、日々の生活に取り入れてもよいかもしれません。
・寒い土地で育つもの
・根を張るもの
・水分が少ない物
・色の濃いもの
これに当てはまるのは、ニンジンやかぼしゃ、しょうが、ねぎ、レンコンなど、根菜類などは体を温めてくれる効果があります。
その反対に、体を冷やす食べ物もあります。
・暑い土地でとれるもの
・科学的に合成されたもの
これに当てはまるのが、白砂糖やトマト、バナナなどの南国フルーツなどがあります。
他にも、まだ紹介しきれないぐらいに食べ物に関しては色々あるのですが、何事もバランスよく摂取する中庸の考え方が大切です。
その5)糖尿病、動脈硬化などの怖い病気と思ったら?
まずは、絶対に自己判断をしないことです。
では、何科を受診するのか、という話になると思いますが、まず糖尿病や動脈硬化など、体の内部に異常があると考えられる場合は、内科を。
脊柱管狭窄症など体の外部に異変を感じる場合には、整形外科を受診しましょう。
ただ、最近では非常に細分化が進んでいるため、もしも何か強い自覚症状があるのならば、それを専門医している所を受診するのも一つの方法だと思います。
とにかくまずは、病院に行くようにしましょう。
病院に行けばある程度問題を解決してくれますが、大切なのはそういった病気にならないこと、つまり予防です。
病気を予防する方法は、探せば色々な情報が出てくると思います。
ただ、最も重要なのは無理をしないこと。
何事もほどほどにすることです。
健康になるからと言って一つの食品を取り続けたり、すぐに結果を求めたりしないことです。日々、ほどほどに好きな物を食べ、ほどほどに運動して、極端な無理をしないこと。
なるべく自分の体にあったことをする。
それが最も効果のある予防法だと思います。
おわりに
体がつる、という現象を一つ見ただけでも色々な要素が混ざり合って起こることが見えてきました。
自分の体に何か異常が発生するのは不気味で、あまり気持ちが良いことではありません。
特に、寝ている時に足がつって起きてしまう時は、本当に焦ってしまいます。
ただ、異常が起きることは、何か原因があることを示唆しています。
自分の体の発するメッセージに、なるべく従ってあげるようにしましょう。