大事な発表や試験の前、新生活、人との初対面・・・
わたしたちは多くの場面で
「緊張」を経験しますね。
しかし、その緊張のあまりに、
大切な場面で最高の力が
発揮できなかったということも
また多くの人が
経験しているのではないでしょうか。
私も、
緊張であれやこれやと思い巡らせては、
眠れない夜を過ごしてしまったことが
何度かあります。
最近は、
そんな緊張が必要な場面からは
ちょっと遠のいていることが
かえってさみしい気もします。
生活の中に緊張の機会が
あるということは、
今を社会の最前線で生きてる!
とも考えられますよ。
でも、
人はなぜ緊張するのでしょう?
緊張を少しでもほぐすには
どうしたらいいの?!
ここでは、
緊張をほぐす効果があると
考えられる方法を
いろいろな角度から
ご紹介するとともに、
緊張がおこるしくみについても
探ってみたいと思います。
大丈夫!緊張をほぐす方法をご紹介!
緊張をほぐすには、
前向きになることです。
そして、
これをやったのだから大丈夫!
と自己暗示をかけることも大切。
リラックス効果が期待できる成分を
取り入れる方法や
自分の考え方を方向転換する方法などを5つ
ご紹介しますので、
前向きになるきっかけとして、
ぜひ取り入れてみてくださいね。
方法1■ココア■緊張をほぐす飲み物!
【出典:http://www.photo-ac.com/】
ココアに含まれる
テオブロミンという苦味成分には
緊張をやわらげる作用があると
言われています。
脳内で穏やかな気持ちを生み出す
「セロトニン」に働きかけ、
より深いリラクゼーションへと
導いてくれる効果が期待できます。
ココアは夜に飲んでも
体にやさしいため、
翌日に備えて飲む習慣にするのも
いいかもしれません。
方法2■オレンジスイート■緊張をほぐす香り!
【出典:http://www.photo-ac.com/】
柑橘系は全般に
気分のリフレッシュ効果がありますが、
オレンジスイートには、
さらに不安や緊張から解き放ち、
前向きな気持ちに導く効果が
期待できます。
アロマオイルを
上手に取り入れてみましょう。
アロマディフューザーを使って
お部屋に香りを漂わせたり
また、外出時には
ハンカチなどに1、2滴落として・・・
という方法がおすすめです。
方法3■労宮(ろうきゅう)■緊張をほぐすツボ!
【出典:http://pixabay.com/を改変】
手の平のほぼ中心にある「労宮」は
心労を和らげるツボとされています。
こぶしを握ったときに、
ちょうど薬指の先にあたる場所が
労宮です。
手の血行もよくなることから、
イライラや不安から
気持ちを落ち着かせる効果や、
心身の緊張をときほぐす効果が
期待できます。
いつでもどこでもできるのが
うれしいですね。
方法4■胸を張り大きく呼吸■緊張をほぐす呼吸方法!
【出典:http://www.photo-ac.com/】
緊張や不安でいっぱいになると、
知らないうちに姿勢が猫背になり
顔も下向きになって
胸が縮こまっていることが
多いものです。
すると呼吸が浅くなってしまい、
新鮮な酸素も体に
じゅうぶん行きわたりません。
そのような状態で
前向きな思考は生まれにくいもの。
顔をあげて胸を張り、
大きくゆっくりと呼吸しましょう。
弱気な気持ちは呼吸とともに
全部吐き出してしまうイメージで。
方法5■「開き直り」■これが究極!緊張ほぐす考え方!
【出典:https://www.pakutaso.com/】
そして、緊張をほぐすのに
いちばん効果的なのは・・・
「開き直り」
だと言われています。
「失敗しても死ぬわけではないさ」
「だめだったらその時に考えよう」
「かっこ悪い自分でもいいじゃないか」
と開き直ることで、
人は「火事場の馬鹿力」のような
思ってもみなかった潜在的な力を
発揮しやすいそうです。
どんな自分も全部自分、
と認めてあげることが、
思いのほかいい薬になるようです。
そもそも、どうして緊張がおこるの?
ところで、
なぜ「緊張」という状況が
生まれるのでしょうか。
その体のしくみを
簡単にご説明しましょう。
「さぁやるぞ、
ぜったい成功させなくては!」
私たちが何か大切な場面に
立ち向かう時、
誰でも交感神経が活発に働きます。
血圧や体温が上昇し、やる気も上昇。
いわば臨戦態勢に入ります。
【出典:http://www.photo-ac.com/】
このとき血液中には、
神経伝達物質「ノルアドレナリン」が
分泌されます。
このノルアドレナリンは、
交感神経を活性化し、
注意力や集中力も
上昇させる効果があります。
しかし、
不安や焦りを感じると
多量に分泌されるという面も。
その結果、
さらに心拍数や血圧が
急上昇してしまうため、
動悸、汗、震えなど、
まさに緊張時のあの症状が
体に現れてしまうのです。
また、
「緊張で頭がまっしろ!」
という状態も、
ノルアドレナリンの過剰分泌によって
情報の混乱が起きるためと
言われています。
ほどよい緊張は、
力の発揮のために欠かせませんが、
過度になると
妨げになってしまうのですね。
では、なぜ私たちは
せっかくの大切な場面で
「不安や焦り」を
感じてしまうのでしょうか。
あなたの不安や焦りはどこから?
ネガティブ思考
どうせ自分は失敗するんじゃないか、
間違えるのではないか・・・
よく見せたいプライド
カッコ悪い姿を見せたくない、
恥をかきたくない・・・
以前の記憶によるトラウマ
また前と同じ場面で
失敗してしまうのではないか・・・
周囲からのプレッシャー
「あなたなら大丈夫!」
「失敗は許されないよ」
など周囲から与えられる重圧に対する焦り
心の中に湧き出てくる
後ろ向きの感情が
必要以上に緊張を増す要因と
なってしまうのです。
あなたはどのタイプでしたか?
【出典:http://www.photo-ac.com/】
私たち日本人は人の目や評価を
とても気にする人種。
それゆえに
このような感情も
生まれやすいのだそうです。
でも、
そのため本来の力を
発揮できなくなってしまうのは、
とてももったいないことですよね。
自分はどのような思考に
陥りがちなのかを知ったうえで
自分なりの
「緊張をほぐす方法」を持てると
強みになりますね。
そして忘れてはいけないのは
「それまで頑張ってきた自分を
信じる気持ち」。
小さな自信と開き直りで、
緊張を前向きパワーに変えましょう!
ライター:紫陽花(あじさい)