足の指や付け根が痛む。腫れている。
あなたは今、こんな症状でお困りでないでしょうか?
ぶつけたわけでないのに足の指の付け根が腫れて、痛みがひどくなってくる…。
それは痛風かもしれません。
今や痛風の患者数は30~60万人といわれ、20代~30代の患者さんも増えてきています。
心配なあなたに役に立つ情報をお届けします。
足の指の付け根が痛い!! 突然、赤く腫れたときは‥
ある日突然、
足の指の付け根が赤く腫れあがり熱をおびて、今までにない激痛が……。
それは痛風の可能性があります。
「ぶつけた覚えもなく、何となく変な感じだな…」と思いつつも放置してしまうと、違和感だったのが激痛になり、やがて足を動かすことも靴を履くこともままならなくなります。
痛風の発作は、鎮痛薬の服用で2~3日の間は痛みは軽減します。
痛みが治まったからとホッとして治療せずに放置すると、半年から一年後に発作を繰り返すことになります。場合によっては関節や膝関節にまで痛みが広がり、さらに腎臓まで侵されてしまうことも。
また、かなり厄介な病気が隠れている場合もありますので必ず病院を受診して下さいね。
3分で前兆をチェック!ひどくなる前に予防は可能?
初めての痛風発作は、その発症部位の7割が親指の付け根です。
「重い感じがする」「変な違和感がある」
「歩きづらい」「足のムズムズ感」
といった症状から3~4日後、ぶつけた覚えもないのに足が腫れてきて、やがて激痛になります。
発作は半年から一年目くらいで起こる事が多いようです。忘れた頃に起こるので、初回の治療が大切です。
薬の常備もないこともありますので注意が必要です。
Youtubeでこのような動画見つけました。
帝京大学医学部附属病院のお医者さんのお話です。
「痛風~突然の激痛から身を守る~」
尚、痛風発作を経験された方なら、
専門医にてコルヒチンという内服薬が出される事があるようです。
痛風発作の前兆を感じたら1錠服用する事で発作を抑えられるようです。
しかし、発作が起こり激痛になったら効果はありません。
副作用のある薬なので、服用にも注意が必要です。
悩むよりまずは病院へ どこの病院?何科に行くの?
激痛だ!(>_<)となれば、さすがに即座に病院を受診されると思います。でも足に激痛って…どの病院にいけばいいのか悩みますよね。
捻挫や骨折など、怪我の疑いも痛風の疑いもある場合
「整形外科」へ行くのがいいでしょう。内科で骨折は診られませんしね(笑)
「痛風かもしれないけど、昨日、酔っぱらって捻挫しちゃったかもなぁ」
なんていう方は、まず最初に怪我なのか痛風なのかをはっきりさせてください。
怪我の心当たりがないのに激痛の場合
「あぁ、痛風かも…」と既にピンときている方、怪我もないのに激痛という初めての痛みに驚いている方は「内科」です。それも、お近くの「かかりけ医」に「体の不調の相談」をすればOKです。近くの医院って、たいてい内科ですよね。
そちらで痛みの症状から大体察しをつけて「尿検査」や「血液検査」といった検査をして診断してくれると思います。
もし余裕があったら「健康診断の結果」も持参してください。尿酸値の高さが参考になります。痛くてそんな余裕は無いよ!というのが正直なところですけどね…。
そして近くの医院では行えない検査などもありますし、痛風の症状を訴える人の中には生活習慣病が疑われる人も多くいらっしゃることから、総合病院の受診するよう言われる流れになると思います。
じゃぁ最初から総合病院でいいじゃん!と思ったアナタ。激痛の中、予約を取って遠くの総合病院まで出向き、長い待ち時間を耐え、検査を複数行い…と想像してみてください。まずは近くの医院にかけこんで鎮痛剤をもらってから、というのが得策と思いませんか?
また最近では総合病院と地域医療の連携が進み、紹介状があると初診料がかからない場合もありますよ!
最初から総合病院でいいや!という方
「近くの病院=総合病院なんだよねー」という方や、「かかりつけが無いんだよねー」という方もいらっしゃるでしょう。そういう方も、まずは「内科」です。
もしも「痛風外来」や「リウマチ科」といった専門の科がある場合は、そちらの受診がオススメです。
ただし、こういった専門科というのは「紹介状が絶対必要」とか「完全予約制」という場合も多く、いきなり行っても受診できないかもしれないので、まずは電話で確認してからがいいでしょう。
ちなみに筆者は痛風とは全く関係ない病状の時ですが、紹介状必須の専門科を受診した経験があります。そこはホームページでも予約を取れと書いていて、紹介状を書いてもらう際に医院から予約を取るのが一般的なようでした。
たまたま予定が分からず予約を取らずに帰宅したのですが、病院に直接電話したところ「予約なしで来ても、待ち時間が長いことだけ了承してもらえれば予約の隙間か最後に診察しますよ」とのお返事をいただけ、実際には待ち時間も大して長くなく受診できました!
意外と電話で聞いてみると診察してもらえちゃったりするかも?なので、ウェブで確認も便利なのですが、電話で確認って大事だと思います!
病院受診が必要なのは、痛風だと思っていたら実はとんでもない病気が隠れていたというケースがあるからです。
痛風以外の腎障害・高血圧・動脈硬化・糖尿病などの生活習慣病も、尿酸の排出が悪くなる原因として考えられます。
また痛風の方は生活習慣病も患っていることが多いので、きちんとした検査が必要です。
病院へ行くとき、お金はいくら必要?
「病院へ行って検査を!」と連呼されると、お金がかかるんじゃ…と心配になってしまいますよね。痛風は保険適用の病気ですから、「!?!?」と目が飛び出るような金額にはなりません。とはいっても検査を複数行いますから、風邪の時のような金額では済まないことでしょう。そこで病院を受診する時の目安の金額を探ってみました。
近くの医院に駆け込みます!という場合
最初の通院では、検査が受けられそうなら「尿検査」と「血液検査」が行われるかと思います。さらに投薬や食事指導を受けるという流れになるでしょう。痛風で最初にかかる診療費の実例から行くと、検査や処方箋なども含めて大体5千円ほどは診察にかかったとのことでした。また2回目以降も同じ病院へ通うなら、毎回3千円~5千円程度がかかるでしょうとのことです。これに紹介状を合わせると7~8千円ほど、それに合わせて交通費も必要ですね。お財布の中に1万円札が入っていれば、とりあえずは安心と言えそうです。
総合病院へ行くことになりました!という場合
初回から総合病院へ行く方は、初診料がまずかかりますね。そして紹介状をもらっていく方も、2回目・3回目であっても尿検査で尿酸値はみます。さらにどちらの場合でも「レントゲン検査」や「関節液の採取」といった、小さな医院へな行わない検査を複数こなしていくことになるでしょう。
精密検査の中には値が張るものもありますし、何を行うかは病院によります。ですが、大体2万円ほどあれば大抵は乗り切れる安心な金額といえるでしょう。総合病院でしたら、クレジットカードが使えるかどうかを確かめておくといいと思います。
痛風は「定期的にず~っと病院に通い続ける」というよりも、食事など普段の生活を改善して「病院にかかる回数」を抑えるという付き合い方になります。ですから「毎回こんなに検査するの?」「毎回の出費が…!(T△T)」と不安がることはありません。最初にはっきりと病状を把握するために検査費用は必要ですが、この後は努力次第で医療費を抑えることはできますよ!
とりあえずの応急処置法
「病院へ行きたくても、痛すぎて出かけられない…!」
と、藁にも縋る思いでココを見つけたアナタのために、最後は応急処置法をご紹介いたします!
特に夜中から明け方にかけて発作が起こることが多いとのことなので、朝になってから近くの病院へ行こうという方も、こんなことに気をつけてみてください。
患部を枕やニつ折りにした座布団などの上にのせ、心臓の位置より高くします。そして患部を冷やしながら安静にします。
こうすれば患部への血流が妨げられ、痛みが和らぎます。
なお、マッサージはいけません。入浴も控えます。
もし少しぐらい動いたりする余裕があるなら、水を飲みましょう。
高くなった尿酸を排出させるには1.5リットルくらいの水分を補給して、排尿を促すことです。
発作時は尿酸を下げる薬を使う事はできませんので、初めての発作なら病院を受診して鎮痛薬を処方してもらいます。
生活習慣を見直しましょう!
これから長く痛風と付き合っていく方も、痛風になっちゃうかも…と不安になってしまった方も、今の生活習慣を一度見直してみませんか?
痛風になってしまったら、例えば食生活の改善が必要です。お酒がすすむからと、塩分の高い物ばかり食べていませんか?
「健康のために、夕飯は炭水化物を抜いてダイエットしてるんだ」という方、よ~~く振り返ってみてください。
炭水化物こそ抜いているものの、食卓にはビールと揚げ物がズラリ!と並んでいませんか?さらには味が濃いめだったり塩気が強めだったり、なんにでも醤油をかけて食べていたりしていませんか?私の父もそんなことをやっていて高血圧症になってしまいましたよ!危ないですねぇ。
健康的な食事に「これをすればOK」なんていうことはなく、バランスが大切です。
特に20代・30代の1人暮らしをしている若い人に多いのが、「昼はジャンクフード、夜はインスタントラーメンとビール」といったカロリーだけ高くて栄養バランスを欠いた食事を続けている場合です。
若い人であっても痛風の改善は同じで、やはり食生活の改善は重要なんです。
そして過度のストレスも尿酸値が上昇する要因になります。
ストレスの解消も必要ですが、飲酒で紛らわすことは逆効果です。
不摂生がたたって起こる病気といわれている痛風。
ある意味では、痛風になった時が今までの生活を改善していくチャンスでもあるわけです。
痛みという「危機」が迫れば、真剣に取り組めますよね。
病気をボジティブにとらえ、病気を機会に生活習慣の改善に取り組んでみるのはいかがでしょうか。