足裏には、反射区と呼ばれる全身のツボ(経路)やリンパ線が集まっています。
体の不調が足の痛みやむくみとして、足裏に現れることもあります。
特に立ち仕事の方や、長時間歩く方はむくみや痛みに悩んでいることも、多々あるのではないでしょうか?
足裏の適切な反射区を刺激すると血流が良くなり、不快な症状が改善したり、痛みが緩和する効果があります。
また、足の不調は体の不調のサインでもあり、様々な病気にかかっている場合もあります。
そこで、今回は、起こりがちな足の痛みや腫れと、その原因、緩和法についてご紹介します。
あなたが体の不調にいち早く気が付いて、ケアすることのお役に立てるならば幸いです。
その1)足の指の付け根の痛み ~症状と原因~
足の指の付け根には、リンパ腺が集まっています。
体内に老廃物が溜まると、リンパの流れが滞るため、足の指の付け根にむくみや痛みが出てくることがあります。
また、親指の付け根の痛みは、
大きな病気のサインになることもあります。
- 親指あたりの付け根が、腫れたり痛んだりする時には、痛風を疑ってみてもよいかもしれません。
- 尿酸値が高い、腎機能の低下、アルコールや塩辛いものを好む方などは痛風にかかりやすいので要注意です。
- 痛みがひどい場合には我慢せずに、内科での血液検査をオススメします。
足底腱鞘炎
- 足自体の疲れからくる病気も、この反射区に大きく症状が現れることもあります。
- ハイヒールや先の尖った靴、サイズの合わないきつい靴などでの歩行や、
運動などによる足の酷使が原因となって炎症を起こし、痛みやしびれなどの症状が現れます。
- 痛みがひどい場合には整形外科を受診しましょう!
まずは靴選びから?早く治すためにできること・やってはいけないこと
靴の見直し
- サイズはきちんと合っているか?
- ヒールの高さや靴の形(先が尖っているなど)は足に負担をかけていないか?
- 衝撃を吸収する構造になっているか?(クッション性に優れているか?)
足に負担がかからない靴を履くのが一番です。
靴屋さんで相談して(症状に対いても話しましょう)足に合う靴を探しましょう。
歩き方を見直す
- 足の外側に力が入っていないか?
- きちんと親指側に力を入れて地面を蹴っているか?
- かかとから着地しているか?
靴の底の減り方を確認すると自分の歩き方の癖がわかります。特にスニーカーや、ローファー、スリッポンなどのかかと部分は歩き方に癖があると片側だけがすり減っていたりします。
一度ゆっくりと足裏の体重移動を意識しながら、歩き方を修正してみることが大切です。
また、足に痛みが出ているときには、炎症が起こっている場合もあります。
無理に長時間歩かずに、休憩を取りながら足に負担をかけないように歩きましょう!(かかと歩く、壁や手すりなどに体重をかける、下腹に力を入れて歩くなど)
そして、出来るだけ早めに帰宅して痛みのケアをするようにしましょう!
または、途中でドラッグストアによって消炎剤や湿布などを購入してその場でケアするのも良いと思いますよ!。熱を持っている場合は冷湿布、血流が悪くなって冷えている場合は温湿布、どちらにも対応出来る湿布もあるのでスタッフさんに相談してみて下さいね。)
その2)親指、人差し指、薬指別の痛み ~症状と原因~
ツボ足の各指に腫れや痛みがあらわれたら、どんな体調の変化を疑えば良いのでしょうか?
親指の中心部と各指の頭頂部
- 脳下垂体など、脳に関係する反射区です。
- 過労やストレスなどから脳が疲れているときに痛みや腫れが出ることがあります。
- 足に合わない靴などからの影響が強く出る部分でもあります。
- 親指の外側関節部分の痛みは、外反母趾の初期症状の場合もあります。
- 親指の関節には首の反射区があります。首が凝っていたり、ヘルニア、頚椎症性脊髄症などの場合もあります。
- 痛みがひどい時には整形外科を受診し、レントゲン検査をオススメします。
人差し指と中指、薬指
- 関節から付け根にかけて眼に関係するツボがあります。(右指は右目、左指は左目)
- 長時間パソコンなどの画面を見続るなどが起因して、眼精疲労が辛い時には、関節からその付け根までをマッサージしてみてください。
- ほかにも、ブルーライトカット眼鏡の使用、眼精疲労用の目薬を常備する、一時間に一回は休憩を取り、遠くを眺めたり、緑を観るなどが眼精秘労の改善、緩和に効果があります。あまりに辛い場合には我慢せずに眼科を受診して適切な処置や指導を受けることをオススメします。
小指の内側の関節部分には耳の反射区があります。
- めまい、耳鳴り、吐き気などが起こる場合には、メニエール病である場合もあります。
- 身体を横にしてゆっくりと休んで、めまいがおさまってから、耳鼻科を受診して下さい。
おまけ:足の指の腹のツボ
足の指の腹は副鼻腔の反射区です。
- 副鼻腔とは、鼻から口にかけての空洞部分のことです。
- 鼻炎や蓄膿症などの場合、足の指の腹の痛みや腫れとして現れることもあります。
- 副鼻腔からつながる呼吸器官の不調が現れる場合もあります。
足裏全体のケアについて]
足湯
40度前後のお湯に足を15分~20分浸して温めて下さい。血行が良くなり、痛みやむくみの改善、緩和に効果があります。
マッサージ
ボディクリームやオイルを使ってマッサージするとリンパの流れが良くなるため症状の改善、緩和に効果があります。
足指を開く
コットンやハンカチなど使って指の間に詰めて開きます。または100円ショップなどに指を開くグッズがあります。5本指靴下もオススメです。
足を高くして寝る
むくみがある場合には特にオススメします。足元をクッションや毛布などで高くして足を乗せて寝ましょう!
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最後に
私は15年間、整体師、リフレクソロジストとして様々なクライアントさんの症状に関わらせて頂きました。足裏の状態や気になる症状はその方によって様々ですが、全ての方にいえるのは、足を大切にして欲しいということです。痛みやむくみなど、症状があるときだけではなく、普段から顔と同じように足のケアにも心を向けてあげて下さいね!