週末の夜、筆者の家ではよく夕飯に「刺しパー」をするんです♪
あっ、刺しパーというのは「お刺身パーティー」のことですよ☆←
週末の夕方から、近所のスーパーで「お刺身半額セール」をするので、それを狙って色々なお刺身を買って来るんです。
いや~、安いし夕飯の支度も楽チンだし、一石二鳥よね~♪
(いや、美味しいから一石三鳥かしら……?)
そんな時、タコのお刺身を食べていた娘の様子がちょっとおかしい……
(娘はお刺身の中でも、特にタコが大好きなんです)
「……口の周りがかゆい……」
「も、もしかして、それってタコアレルギーじゃないの??」
「もうタコは食べられないかもしれないね……」
そう言って娘を見ると……
な、泣いている……(えーーーっ?!)
「もうタコは食べられないの?タコ焼きとかもダメなの?大好きな銀だこも……?」
「え‥‥そ、それは分からないけど……ほら、タコがだめでもイカとかあるし‥‥」
などと、しどろもどろで答えるしかなかった筆者でありました……
それにしても、エビとかカニとかの甲殻類アレルギーは知っていたのですが、タコみたいな軟体動物にもアレルギーがあったなんて、よく知りませんでした。
本当に色々なアレルギーがあるものなんですね……
ということで、本記事では、娘のためにも!
- タコアレルギーの症状
- アレルギー検査の注意点
- 診断後、気を付けること
などについて、調べていきたいと思います。
これってタコアレルギー?まずは症状のチェックを!
タコは仮性アレルゲン『トリメチルアミンオキサイド』というタンパク質をもち、これが原因でアレルギーを誘発するといわれています。
また、タコアレルギーがある人は、『トロポミオシン』というイカやカニのアレルギーとも互換性があり、アレルギーを引き起こす可能性が高いので注意が必要です。
(「タコがだめならイカがある‥‥」とか言っちゃったYO!!(汗)
これってタコアレルギー?と思ったら、まずは症状の確認を!
- タコの刺身などを食べた後、喉が痛くなったり、口の中や唇が腫れ上がったり、かゆくなったりする‥‥その原因はタコアレルギーかもしれません。
- アレルギーは突然発症するので、前に食べた時は平気だったからという思い込みは危険です。
- ただし、腹痛や下痢などの症状は必ずしもタコアレルギーとは限らず、一緒に食べたものが原因の食中毒などのの可能性もあるため、注意が必要です。
娘は幸い口の周りがかゆくなっただけで済んだのでしたが、タコアレルギーは、他には一体どのような症状があるのでしょうか?
次項で詳しく触れていきたいと思います。
タコアレルギーの症状いろいろ
他の様々な食品のアレルギーの場合と同じように、タコアレルギーにも、人によってさまざまな症状が起こるようです。
- 皮膚や粘膜に起きる症状
口の周りがかゆい、口腔内や唇が腫れあがる、目が赤くなったり。目の周りが腫れるなど
- 呼吸器に起きる症状
咳・鼻づまり、呼吸困難など
- 消化器系の症状
下痢・嘔吐など。卵アレルギーにもよく見られるが、甲殻類アレルギーの方が症状が劇的な場合が多い
- 全身性症状
アナフィラキシーショック。呼吸困難、血圧低下など命に係わる場合も
これらの症状は、一般なアレルギーの場合と同じなのですが、魚介類アレルギー場合は、症状が劇的なので注意が必要です。
明らかにアレルギーといった重篤な症状でなくても、食べた後に何らかの症状がでたのであれば、アレルギーの可能性があるので、食べるのは控え、一度検査をしてみた方が安心です。
ということで、次項では、アレルギー検査の際には、どのようなことに注意したら良いのかということについて、解説していきたいと思います。
タコアレルギーかも?病院での検査でわかるアレルゲン
アレルギー検査へ行こうとして、まず筆者が考えたことは、「何科に行ったらいいの?」ということです。
(以前筆者が、花粉症の症状でアレルギー検査した時は、「耳鼻科」だったのでしたが‥‥)
アレルギー検査ってちょっと特殊な検査のように思われがちですが、大きい病院の場合は、どこでも受けることできるようです。
また、検査の後、すぐに治療が始められるので、症状に合った科で検査するのが良いでしょう。
肌荒れ、発疹、かゆみなどの皮膚症状 | 皮膚科 |
鼻水鼻詰まりや喉の痛み、咳など | 耳鼻科 |
目のかゆみや腫れ、充血など | 眼科 |
※ 子供の場合、大体は小児科で対応可能 ※ アレルギー科を設けている病院もあります ※ 何科になるのか迷った場合は、内科で良いでしょう |
アレルギー検査(IgE抗体の検査)の費用や、注意点について
- 費用はアレルゲン項目にも依りますが、タコ、イカ、エビ、卵などの項目で、保険適用して大体5000円前後です。
- 「検査お願いします」と言うだけでは保険適用にならないので、「これこれを食べたらのどが痛み、目が腫れ、息が苦しくなった」と具体的に症状を伝えて検査してもらうと、保険適用になります。
- 「いつ、どのくらい食べて、何分後くらいに、どんな症状がどれくらい続いたのか」などを記録して、病院に行くと良いですね。(写真なども撮っておくと良いですね)
- トロポミオシンというタコのアレルゲンは、ダニやゴキブリなどのハウスダストアレルギーとも互換性があるので、ハウスダストアレルゲンも検査してもらうように付け加えると良いでしょう。
では、検査して実際にタコアレルギーと診断されてしまった場合は、どのような事に注意して過ごしていけば良いのでしょうか?
次項では、それらのことについて記していきたいと思います。
もしも、タコアレルギーとわかったら‥
病院で検査して、実際にタコアレルギーと診断されてしまったらショックですよね。
「タコなんて別に食べなくてもいい物だから‥‥」などと言われても、タコ、イカ、エビ、カニなど、魚介類大好きな筆者はすごく落ち込んでしまいそう……
(泣いた娘の気持ちも分かります……)
ですが、気持ちを切り替えて!
今後どのようなことに気を付けて過ごしていけばよいのか、考えていくことにしましょう。
- とにかく食べない!
タコは通常の食生活で、特定しやすいものです。たとえば小麦や大豆のアレルギーなどは、食べるものがかなり制限されてしまいますが、タコは避けやす食べ物といえるでしょう。
- タコに触ったり、タコの成分を含む粉末を吸い込むだけで症状が出る場合があるので気をつけましょう。
- タコのアレルゲンはダニ、ゴキブリなどのハウスダストにも互換性アレルゲンが含まれるので、家をこまめに掃除しましょう。
- どうしても食べないといけない場合は、ステロイド薬を服用して食べることもできるそうです。(が、そこまでして食べる必要は無いのでは、と思います‥‥)
引き続き次項では、今後長く付き合いになってしまうアレルギーと、うまく付き合っていくために気を付けたいことなどを、記していきたいと思います。
タコアレルギーとうまく付き合う日々
アレルギーがあることは、制限しなければならないことが増えるので、何かと大変ですよね……
では、そんなアレルギーとうまく付き合っていくには、どのようなことに気を付けていったら良いのでしょうか。
- 学校給食では、前もって担任や養護の先生などに報告、相談しておきましょう。
- 披露宴やパーティなどの際にも、先方にアレルギーをはっきり伝えておいた方が良いでしょう。
- 最近は、食物の表示も細かくされているので、買うときはよくチェックしましょう。
ですが、たこは今現在、アレルギー表示の対象とされている27品目には含まれていません。
エビやカニは表示の義務のある特定原材料7品目に、イカやアワビは表示が推奨されている20品目に含まれているので、合わせてチェックすると良いでしょう。
- 原材料には使われていなくても、「○○を原料とする製品を製造するラインで作られています」というケースもあるので、注意が必要です。
- 最近、タコ、カニ、エビなどのアレルギーが急に増えてきた印象があります。
食物アレルギーだけでなく、花粉症なども急に発症することがあるので、日頃の体調管理には充分気を付けましょう。
正しい知識を身に付け、克服し、うまく付き合っていけたら良いですね!
まとめ
それでは、これまでのポイントを簡単にまとめてみましょう。
(↓タコの凧‥‥w)
- タコは仮性アレルゲン『トリメチルアミンオキサイド』により、アレルギーを誘発するといわれています。
- タコアレルギーがある人は、イカやカニのアレルギーも引き起こす可能性が高いので注意が必要です。
- タコアレルギーの症状は、皮膚や粘膜に起きる症状や、呼吸器、消化器系の症状など多岐にわたり、アナフィラキシーショックや呼吸困難、血圧低下など命に係わる全身性症状が起こることもあります。
- アレルギー検査を受ける時は、基本症状に合った科の病院で、また、掛かり付けの内科や小児科でも良いでしょう。
- 検査の際は「いつ、どのくらい食べて、何分後くらいに、どんな症状がどれくらい続いたのか」などを記録して、行くと良いでしょう。
(具体的に症状を伝えることにより、検査も保険適用になります)
- 検査でタコアレルギーと診断された場合は、食べないことはもちろん、触ったり、タコの成分を含む粉末を吸い込んだりすることもしないよう気を付けましょう。
- 学校給食はもちろん、披露宴やパーティなどの会食の際にも、アレルギーをはっきり伝えておきましょう。
以上です。
ちなみに筆者の娘ですが、検査をしたらアレルギーではありませんでした。
(生タコの表面のヌルヌルに含まれる「ムチン」という成分でかゆみが出たのかも?
とのことで、「たこ焼きが食べられる~~~♪♪」と大喜びしておりました……)←
ですが、アレルギーは初めは症状が軽くても、突然重篤なショック症状などを起こして、死に至る場合もあるので、甘く見てはいけません。
疑わしいことがあれば、病院で検査してもらった方が安心です。
乳幼児期にみられる鶏卵、乳製品、小麦などの食物アレルギーは、成長とともに治りやすいのに対して、学童期から成人期に初めてあらわれるタコなどのアレルギーは治りにくく、長く続くことも少なくありません。
正しい知識を身につけ、経過をよく見ながら、うまく付き合っていけたらいいですね!