ご飯を食べたら、舌先が痛い。鏡を見ると、プツッと”できもの”が…!
また口内炎かぁ…と、見るだけでウンザリしますよね。ご飯を食べるのも喋るのも痛いし、治るまでずっとピリピリとした痛みが続くと思うと憂鬱です。
私もたまにできるんですが、我が家では主人が一番多くできているようです。
彼は口内炎ができると体中の力が抜けていくそうで、一日中暗い表情のままで過ごしています。ずーっと落ち込んでいるので頭の回転も鈍っているし、「しんどいから何もできない…」と重病患者風です。
そんな状態が続くと一緒にいる私も困るので、早く治してしまおうと今までいくつかの口内炎対策を試してきました。
パッチを貼ったり、口内炎に効くという錠剤を飲んでみたり。マウスウォッシュで殺菌するという方法にハマった時期もありましたね。
でも、どれも長続きせず…。
結局先週も、主人は「舌の裏に出来た口内炎のせいで元気が出ない…」と重病患者になっておりました(笑)
そもそも舌先のできものと唇の裏側のできものって、同じもの?違うもの?という疑問もあったので、主人の重病患者モードを早めに切り上げるべく、舌先にできた口内炎について詳しく調べてみました。
調べていくうちに分かったのですが、どうやら口内炎には原因も呼び名も色々あるらしいのです!さらには口内炎じゃない場合も…。
そこで今回のテーマは
「舌先のできもの!プツッとしたものが出来る原因は?」です。
- 舌先にできた”赤いできもの”と”白いできもの”は違う?
- よくできるから病院へ行きたい!何科を受診すれば?
- 自分の症状に合った対策が知りたい!
といった疑問にお答えできるよう内容をまとめていますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね!
舌先のできもの、色は?大きさは?自分の症状を見極めよう
舌先のできもの、ひとことで「口内炎」と言っても、原因や症状は様々です。
アフタ性口内炎 | 最も多く見られる症状です。一般的に「口内炎」と言ったらこれ! |
カタル性口内炎 | 主に物理的な刺激によって起こります。舌を噛んだ時にできるのはこれ! |
カンジダ性口内炎 | 口の中の菌が過剰に増殖して発症します。重大な病気を併発している可能性も…。 |
私たちが普段「口内炎」と呼んでいる”できもの”は、頬の内側、唇の裏側、舌先、舌の側面、下の裏側…と、いろんな場所にできますよね。
実は口内炎のできた場所というのはあまり重要ではなく、どんな見た目の”できもの”ができたのかで種類を見分けます。
つまり「舌先のできもの」も「唇の裏側のできもの」も、同じ症状なら種類は同じ!
自分にできている”できもの”の色や形をよく見て、自分がどの症状にあてはまるのかを見極めてみてください!
1.アフタ性口内炎
- 白っぽい浅い窪みのある潰瘍
- 食べ物がしみるなど、刺激すると痛みを伴う
- 傷跡は残らない場合が多い
主な原因
- 寝不足など生活習慣の乱れ
- ストレス
- 栄養状不足
口の中の粘膜にできる、プツッとした”できもの”を「アフタ」と呼びます。
サイズは大体5mm程度で(※2~5mmという記述もあれば2~10mmという記述、5~6mmという記述もあったので、ここでは「大体5mm程度」という表現にしておきます)、形(輪郭)がはっきりと分かります。
アフタ性口内炎は表面が白か黄色の膜で覆われている割と一般的な口内炎で、通常は1~2週間ほどで自然に治ります。
免疫力が低下するとできやすいので、疲れている時は注意が必要です。また女性の場合は、生理前や妊娠期にもできやすくなるそうですよ。
主人の生活は主な原因のオンパレード!!夜遅くまでテレビを観たりタブレットでマンガを読んだり…。長期出張の度に口内炎を作って帰ってくるのは、きっと向こうで外食続きな生活だからでしょう。
これでは口内炎ができやすくても仕方ありませんね(^^;
アフタ性口内炎の対策
口の中を清潔にしておくこと!
- 食事の後や就寝前の歯磨きは必須で、1日1回は丁寧にブラッシングするよう心掛ける
- 刺激を避けたいので、歯磨き粉の使用もできるだけ控える
- 疲れやストレスを解消するよう心掛けたり、ビタミンB群を補給すると予防になる
歯磨きをする時は毛先がやわらめのタイプで、ヘッドが小さめの歯ブラシを使うことをオススメします。口内炎ができている箇所を刺激しないよう、避けて磨きたいですからね。
力を入れすぎず、優しく丁寧に磨くようにしてみてください。丁寧な歯磨きをして口の中の雑菌を減らすと治りやすいようですよ。
アフタ以上に大きく、症状も重いものを「潰瘍」と呼びます。
潰瘍は痕が残りやすく、アフタは痕も残らず完治するのが特徴です。
2.カタル性口内炎
- 口の中の粘膜が赤く腫れる
- 刺激のある食べ物がしみる
- 唾液の分泌量が増加
- 口臭
主な原因
物理的な刺激が原因。
- 舌を噛んでしまった
- 熱い物を食べたり飲んだりして火傷した
- 入れ歯や矯正器具が当たって傷になっている
といような”傷”から細菌が入ったことで発症することが多いようです。
はっきりと分かる”できもの”というよりも、全体的に赤く腫れたり、ひび割れなど口の中全体が荒れた状態になります。そのため「口内炎だと思わない」という人も多いそうです。
また腫れにより味覚が鈍ってしまうため、食事がおいしく感じられないというのも症状のひとつと言っていいでしょう。
- 熱い食べ物や飲み物、刺激物の摂取を控える
- 抗生物質を含んだ口腔用の軟膏、殺菌錠やトローチなどを使用する
- 口の中を清潔に保つことも効果的で、ぬるま湯でうがいをすると良い
- 入れ歯や矯正器具、虫歯や歯周病が原因と思われる場合は歯科医に相談し、改善する
疲労や風邪などによる免疫力の低下でも発症しやすくなりますので、身体を休めることも効果的ですよ!
適切な処置を行なえば、通常は数日で症状が消えます。症状が長引いたり、繰り返し発症する場合は早めに医師に相談しましょう。
私の知り合いがこのタイプの口内炎だったそうです。「よく口内炎ができるから困っていたのだけれど、歯が当たっていることが原因だと分かって、歯を丸く削ってもらったらできなくなった」と言っていましたよ。
いつも同じ場所(特に歯が当たりそうな場所)にできるという方は、歯医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。
3.カンジダ性口内炎
- 舌などに白い苔のようなものが付着し、はがすと赤く腫れたり出血したりする
- 痛みはほとんどない
- 症状が変化し、痛みを伴うこともある
- 放置すると、口の中全体に広がっていく
- 舌のしびれや違和感、味覚の異常を感じる場合もある
主な原因
体の抵抗力が弱っていること
もともと口の中にある常在菌のひとつ、カンジダというカビ(真菌)が過剰に繁殖することによって発症します。
健康な状態ならばあまり発症することはないそうなんですが、ガンや糖尿病、血液の疾患など他の病気を患っている方や、乳幼児や高齢者、妊婦さんなど、体力が低下していたり抵抗力が弱っているとかかることがあるそうです。
カンジダ性口内炎の対策
まずは医師に相談!耳鼻咽喉科を受診しよう
- 病院での治療には抗真菌剤が処方される
- こまめな水分補給を心掛ける
- 栄養バランスに気を配り、健康な状態を保つ
健康な状態では発症しにくいカンジダ性口内炎は、背後に重大な病気が隠れていることがあります。
持病があるなど心当たりがある場合は、あわせて治療するようにしてくださいね。また常備薬についても医師に相談して、容量や使用法についての支持を受けてください。
口の中が乾燥していると粘膜が傷つきやすくなり口内環境が悪化し、カンジダ菌が増殖しやすくなります。加齢により口が渇きやすくなってきた方は、こまめに水分を補給すると効果的ですよ。
なかなか治らない…これって本当に口内炎?
ちゃんと栄養や休息に気をつけていたり、薬を塗っていたり…と対処をしているのに1週間以上治らない場合、他の病気の影響で”できもの”ができている可能性もあります。必ず病院で診てもらうようにしてくださいね。
また舌に”しこり”がある場合は舌ガンの可能性があります。すぐに病院へ行ってくださいね。
”舌のできもの”を診てくれるのは大きな病院にある口腔外科や耳鼻咽喉科です。
特に大きな病気の疑いがなくても、”できもの”自体が大きくなってしまった場合は病院で切除してもらうことができます。治りが遅かったり大きすぎて痛みに耐えがたい場合は病院に行きましょう。
舌先の裏にあるもの…痛くないけど、これは一体?
痛くない場合は「唾石(だせき)」の可能性があります。
唾石とは、唾液を出す唾液腺の中に溜まった結石のこと。胆石や尿結石をご存知なら、そういった結石が唾液腺にもできると言えばイメージしやすいでしょうか。
そのままにしておくと唾液が出にくくなり、痛みが伴う病気になることもあります。
唾液症の症状は食事中や食後に唾液腺のあるアゴの下あたりが腫れて痛みが出てくることですが、時間が経つと痛みが治まります。そのため症状に気づかない場合もあるそうですよ。
気づいた場合は早めに病院へ行くようにしましょう。
耳鼻咽喉科、または歯科大学や総合病院の口腔外科を受診してくださいね。
できものを作らない・すぐ治るようにするための対策とは?
1.口の中を清潔に保つようにする
これは治すためだけでなく、予防にもなります。
「歯磨きやうがいを欠かさず行う」「定期的にマウスウォッシュなどで殺菌する」など、口の中を清潔にし、雑菌が多くならないように心がけましょう。
ただしマウスウォッシュを使用する場合は、頻繁にはしないこと。プロピレングリコールやラウリル硫酸ナトリウムなどの毒性のある薬品が含まれているため、逆に粘膜を傷つけてしまう可能性があるそうですよ。
2.歯や矯正器具、入れ歯による傷が原因なら歯科へ
歯科で尖った歯を丸く削ってもらったり、矯正器具の具合を換えてもらったり…。原因がはっきりしている場合は、対処もしやすいですね。
3.市販薬で痛みを和らげる
アフタ性口内炎であれば、1〜2週間もすれば痛みも症状も和らぎます。とはいえ毎日の食事の度に痛みが…。これが1週間も!?と憂鬱になりますよね。
早く治したいのであれば、市販の治療薬で痛みを和らげつつ殺菌するのが手っ取り早いでしょう。
おすすめはケナログです。
ケナログ
実はこの薬、ザラザラして固いジェルクリームなので塗りにくいんです。塗りそこなって口内炎を刺激しちゃうこともあるんですが、私の経験上、効くことは確かです!
翌日には痛みもひき、できものも小さくなっていることが多いと評判なんですよ。
患部にしっかりと付着してほしい方は、こちらの軟膏も評判が高いです。
トラフル軟膏
主人は軟膏自体が苦手なので、パッチや錠剤を好んでいます。民間療法も大好きですけど(笑)
そんな主人がオススメするパッチはこちらです。
トラフルダイレクト
パッチ自体が薄いし、約1時間で溶けてしまうので食事の間だけ貼っていたいという方には便利ですよ。
「舌先のできもの」に使うと味を感じそうで抵抗がある方も、薄目のパッチなら試しやすいんじゃないかなーと思います。
口内炎の時に自宅で行うはちみつ療法とは?【御茶ノ水 歯医者】
まとめ
- 口内炎には様々な種類があり、自分の症状を見極めて適切に対処する必要がある
- できた場所はあまり関係なく、どんな見た目の”できもの”なのかで症状を見分ける
- どの症状の場合も自身の免疫力の低下やストレスが影響するので、疲れてきたら要注意
- 口内炎の炎症が酷い時やなかなか治らない時は耳鼻咽喉科を受診する
- 歯が当たる、矯正器具や入ればの具合が良くないなど、傷を作る原因がある場合は歯科へ
- 口の中を清潔に保つことは、予防にも早く治すことにもなるので常に心がけよう
- 痛くない場合、口内炎ではなく「唾石」の可能性もある
口内炎の種類
アフタ性口内炎 | 最も多く見られる症状です。一般的に「口内炎」と言ったらこれ! |
カタル性口内炎 | 主に物理的な刺激によって起こります。舌を噛んだ時にできるのはこれ! |
カンジダ性口内炎 | 口の中の菌が過剰に増殖して発症します。重大な病気を併発している可能性も…。 |
市販の薬を適切に塗ってるのに、1週間過ぎても治らない場合は病院へ行きましょう。病院で処方してもらう薬の方が、やっぱりよく効きますからね。
口内炎は耳鼻咽喉科が専門ですが、近くにない場合は歯科でもOKです。また皮膚科でも診察してくれるところがあるそうなので、事前に問い合わせてみるといいでしょう。
舌や口の中にできる”できもの”って、誰にでも経験があるような、とても身近な症状です。
今までは「口内炎」って一言で片付けていましたが、原因も症状も様々で、意外と奥が深かったんですね。
いずれの場合にせよ、できものを治すのも予防するのも健康第一!
栄養バランスや休息に気をつけることで、自分の体が健康な状態=強い状態なら、菌に負けずにいられるってことでしたよね。
そういえば主人も、社食でラーメンやうどんばかりではなく栄養バランスの整った定食を食べるように意識し始めてから、口内炎で重病患者になる日が減った気がします。
それでも口内炎ができてしまう主人には、「疲れているのに無理して夜中までテレビを観てると、ひどい口内炎ができちゃうよ!」と注意しておかなくては…。
私も今週は予定がビッシリです。疲れに負けないように、ビタミンを摂るぞー!