「ギャーー!!痛い!!」
早朝の寝室に響き渡る筆者の声。
ええ、足のふくらはぎがつってしまいまして‥‥そう、こむらがえりってやつです。
これって痛いんですよね‥‥しかも結構いきなり来るから心の準備もできなくて。
妊娠中にもよくつってたんですけど、最近はたくさん歩いた翌日の朝とかにつることが多いので、疲れなんでしょうかね。
はぁ~‥‥歳は取りたくないわよね~……
‥‥そんなことを思っていた朝、なんと下の子供(小1男児)も朝起きると足が痛いと言い出しました。
「どこが痛いの?」と聞くと、足首のあたりが痛むらしい。
‥‥そして数日後、今度は上の子供(小6女児)まで、膝のあたりが痛いと言うので驚き!!
我が家はただ今絶賛足が痛い祭り開催中!!いや、足が痛いキャンペーン実施中!!
(‥‥思わずそんなくだらない言葉が頭に浮かんでしまいました……←?)
それにしても、忙しい朝から足が痛むと本当に困りますよね。
それに、子供の痛みは原因がはっきりしないと不安でもあります。
ということで、本記事では、朝起きると足が痛い!これって何かの病気?という問題について、大人や子ども、それぞれに考えられる色々なケースを挙げて検討していきたいと思います。
朝起きたら足が痛いとき、まずは痛みの種類から考える!
「朝起きたら足が痛い」といっても、色々な個所や種類の痛みがありますよね。
ということで、まずは痛みの個所や種類から考えられる原因を考えていきましょう。
- 足裏が痛い → 足底筋膜炎の可能性
- 足首が痛い → 変形性足関節症の可能性
- ふくらはぎがつる → 塩分不足、ビタミンB不足
- こどもの成長痛
- その他モートン病、痛風、糖尿病の可能性も
主にこれらの原因が考えられます。
次項では、これらの考えられる原因を一つ一つ詳しく調べていきたいと思います。
1)足底筋膜炎の場合
朝起きて一番の動作で足の裏が痛む、歩いたり走ったりすると足の裏やかかとが痛くなってくる、足の甲を延ばすと足の裏が痛む場合は、「足底筋膜炎(そくていきんまくえん)」の可能性があります。
- 足底筋膜炎の症状で一番多いのは、朝起きたときの踵の痛みです。
- 足が地面に着く瞬間や離れる瞬間に痛みます。
- 地面に足をつけていなくても、痺れるように痛むことも。
- ずっと立ちっぱなしでいると、痛くなる場合もあります。
足底筋膜炎とは、文字通り足の底の筋膜が炎症を起こしていること。
足の裏の筋が固くなっていることが原因です。
病院や治療院、正しいケアがたくさん紹介されているので検索してみると良いでしょう。
2)変形性足関節症の場合
足底筋膜炎の場合と同じように、朝起きて一番の動作で足首が痛むような場合は、「変形性足関節症」の可能性があります。
- 変形性足関節症とは、長足首の関節の軟骨がすり減ったり、骨の変形が生じたりする病気です。
- 歩き始めや階段の昇降、長時間歩いたり立ち仕事のあとに痛みが起こります。
- しばらく動かすと楽になることも。
- 徐々に足首のはれや変形が起こります。
変形性足関節症は、明らかな原因がなく、加齢とともに起きる場合と、骨折や捻挫の後やへんぺい足などに伴って起きる場合がりますが、7~8割が後者だといわれており、O脚の方などもなりやすいといわれています。
痛みや変形が軽度の場合は足首を固定するサポーターやなどの装具や、湿布薬や痛み止めなどの薬での治療となりますが、強い痛みや変形を伴う場合は手術を行うこともあります。
捻挫などの怪我の経験があり、突然痛みを感じたら、早めに整形外科医などの専門医を受診しましょう。
3)ふくらはぎや足の甲などがつる場合
これは、冒頭に書いたように筆者も朝方よくなります。
気持ちよく寝てたのに、急に痛みで目が覚めて、しばらく動けなかったりするんですよね……
(って調べたら、中高年の人に多いそうで‥‥← なるほど納得‥‥↓)
こういった場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。
- 水分やミネラル、ビタミンBなどの不足
- 冷えや筋肉疲労
- 妊婦さんのように、時期的になりやすい場合も
足がつった時の対処法は?
- つったほうの足先を手でつかんで足裏が反るようにゆっくりと引きつけ、ふくらはぎの筋肉を伸ばす。
- 少し症状が和らいだら、痛みが消える方向に足やつま先をストレッチしたり、ふくらはぎをやさしくマッサージする。
足がつらないようにするには?
- 塩分不足で体の水分が抜けてしまっていることが多いので、アルカリイオン飲料や、梅干しやみそ汁などを飲むと良い。
- できるだけ水分を摂るようにする。
- バランス良い食生活を心掛ける。
- 夏場は、エアコンの風などが直接当たらないように、冬もお風呂などでマッサージしたり、できるだけ体を温めましょう。
この他に、運動不足なども関係しているのだそうです。(筆者、激しく納得‥)
薬局などには、それに合ったビタミン剤やお薬が置かれているので、相談してみるとよいでしょう。
次項では、個人的に一番気になる、子どもの成長痛についても調べていきたいと思います。
4)こどもの成長痛の場合
成長痛は、幼い子供から思春期の子供までの歳の間に起きる、膝や足首などの痛みが出る疾患です。
筆者も小学生の頃、急激に背が伸びた時期に膝の痛みがあり、当時親からは成長痛だと言われたことがありました。
ですが近年、成長痛は骨の成長とは特に関係しているものではないと言われています。
全く関係していないという訳でもないらしいのですが、有力な説は脚の疲労感などを、まだ上手く言葉で表現できない子どもが「痛み」という言葉を使い訴えているというものです
また、幼児期の成長痛とみられる症状の場合は、身体の痛みだけではなく精神的な不安を訴えている表れだとも言われています。
- あまり痛がる時は医師に確認してもらいましょう。
- 痛みの原因が悪い病気でない場合は、両親が理解し、ゆったりと子どもに接しましょう。
そうすれば、子どもも安心し、痛みで不安になるようなことはなくなります。
- 痛む時はさすったり、温めたり、あるいはだっこするなど、スキンシップをしてあげましょう。
思春期の成長痛には注意
- 小学校高学年や中学生になってからの成長痛は、スポーツ障害と混同されている場合もあるので注意が必要です。
- スポーツ障害とは、運動をすることで起こる障害や外傷などの総称です。
- スポーツを続けている子どもが痛みを訴える場合には注意が必要です。
成長期の運動器に過剰な負担がかかって痛みを引き起こしている可能性があるため、必ず専門医を受診しましょう。
子どもの痛みは自分のこと以上に心配で不安になりますよね……
少しでも気になる時は、早めに病院へ行きましょう。
201406 3 431健康講座 小児科 成長痛
5)思いもよらぬ病気の可能性も‥
さて、これまで一般的な足の痛みの事例を挙げてきたのですが、思いがけない下記のような思いがけない病気であることも考えられます。
- モートン病の場合
人差し指から薬指にかけて傷む場合、モートン病の可能性も。
靴を早急に見直してインソールなどを工夫すること。骨が変形したりいつまでも痛みが治らない場合はすぐ治療を。
- 痛風の場合
プリン体の摂りすぎで発症します。ビールやカニなどの食べ過ぎで痛みが足にたまり、布団をかけるだけで痛いという病気です。早急に病院へ行きましょう。
- 糖尿病の場合
痛み、しびれ、冷えなど、糖尿病は手足など末端からじわじわやってきます。血液検査ですぐわかるのですぐに病院へ。
糖尿病は自然治癒は絶対にない命に関わる病気です。
足の痛み一つでも色々な病気の可能性が考えられるのですね!
少しでも心配な場合は、早めに病院に行くのが一番です。
くれぐれも自己判断で放置しておくことのないようにしましょう。
まとめ
朝起きてからの足の痛み一つとっても、色々なケースが考えられるのですね。
あまり心配する必要のないものから、そうでないものまで様々なので、気になる時は早めに受診しましょうね!
それでは、これまでのまとめを。
- 「朝起きたら足が痛い」という症状には、様々な原因が考えられます。
- 朝起きて一番の動作で足の裏が痛んだりする場合は、「足底筋膜炎」の可能性があります。
- 朝起きて一番の動作で足首が痛むような場合は、「変形性足関節症」の可能性があります。
- ふくらはぎや足の甲などがつる原因は、水分やミネラル、ビタミンBなどの不足や冷えや筋肉疲労などが考えられます。
- 子どもの成長痛はあまり心配がない場合が多いですが、スポーツを続けている子どもが痛みを訴える場合などには注意が必要です。
- 他にも思いがけない病気であることも考えられるので、気になる時はできるだけ早く専門機関を受診しましょう。
以上です。
ちなみに、筆者の子どもたちの痛みも一時的な成長痛といわれるものだったようで、痛みもすぐに治まりました。
子どもの成長痛は心理的なものが大きく関係しており、家庭や学校を含めた生活環境の変化などが原因となることもあるそうなので、この時期は特に気をつけて見守ってあげたいですね。
そして、気になる場合は早めに受診!
その際には、痛みの種類や痛む場所、痛みの持続性などきちんと説明できるように、ふだんから自分の体を良く知っておくようにしましょうね!