4月1日は、年に一度の嘘をついてもいい日、エイプリルフール。
その由来は、ヨーロッパにあるといわれ、国によっては「嘘をついていいのは午前中だけ」というルールもあるのだとか。
嘘をついた相手にも楽しんでもらえるようなエイプリルフールにするために、その由来やルールもおさえて、“正しく”嘘をつきましょう。
エイプリルフールの由来とは?
エイプリルフールの由来についてはいろいろな説がありますが、よく知られているのが、16世紀のフランスに由来するとする説です。
その説とは…
1564年、フランスのシャルル9世が、ユリウス暦にかわり、1月1日を新年の始まりとするグレゴリオ暦を採用しました。
また、当時のフランスには、新年を祝うためにプレゼントを贈りあう風習がありました。
そして、当時のフランスの人々は、この風習を利用し、新しいグレゴリオ歴を受け入れようとしない人々にいたずらをしました。
そのいたずらとは、旧暦のユリウス暦で新年の始まりにあたる、4月1日に、新年を祝うプレゼントを贈ると嘘をつき、実際にはガラクタを送りつけたのです。
…というわけで、いつしか4月1日は嘘をついてもいいことになり、エイプリルフールとして世界中に広まったということです。
【出典:www.ashinari.com】
イギリス発の午前中ルールとは?
エイプリルフールは嘘をついてもいいとはいえ、他人を不幸にするような嘘はやめましょう。
そのためにも、嘘をついても最後は必ずネタばらしをする、というのがエイプリルフールの暗黙のルールです。
なお、イギリスや、かつてイギリス領であった地域では、エイプリルフールに嘘をついていいのは午前中だけで、午後には必ずネタをばらすというルールがあります。
この午前中ルールは、イギリスで1660年にチャールズ2世によって王政が復活したことを祝うための記念日、5月29日の「オークアップルデー」での習わしに由来すると言われます。
その習わしとは、オーク(樫)の実、オークアップルや、オークの葉を身につけ、国王への忠誠心を表すというものです。
オークアップルデーにオークアップルやオークの葉をつけていない人は、そのことについて責められたそうですが、それは午前中だけのことで、午後はオークアップルを身につけていなくても責められることはなかったのだとか。
いずれにしても、エイプリルフールは、嘘をつく方も、嘘をつかれた方も、最後には笑って済ませられる嘘をつきましょう。
エイプリルフールを利用しちゃおう!
ここ数年、毎年、エイプリルフールを利用して、話題づくりのためにユニークな企画を行う企業が増えてきています。
例えば、次の動画は、眠気覚まし飲料ブランドのエイプリルフール企画です。
The safest car 「眠眠打車」 ~眠眠打破から生まれし、神をも欺く安全性!~
内容は完全にふざけているのですが、
真面目なナレーションと高いクオリティの映像とのギャップがなんともいえませんね(笑)
このように企業もしっかり利用しているエイプリルフール。
そして、今年はあなたもエイプリルフールを利用してみませんか?
例えば、エイプリルフールに好きな人に告白するというのはいかがでしょうか?
特に「告白して断られてしまったら…」と心配で、ずっと告白できずにいる人におススメします。
エイプリルフールに告白して断られても、「エイプリルフールの嘘でした!」で済ませられちゃいますね。
【出典:www. ac-illust.com】
まとめ
エイプリルフールは「嘘をついてもいい日」というよりも、「みんなでユーモアを楽しむ日」というつもりで過ごすとよいでしょう。
最近では、企業がエイプリルフールにtwitterやFacebookなどのSNS上や、動画共有サイト上で、ネタ企画を投稿しています。
エイプリルフール当日は、ネット上でそのようなネタ企画を見るだけでも楽しめると思います。
さらに、「これはおもしろい!」と思ったネタをシェアすれば、まさしく「みんなでユーモアを楽しむ日」になるのではないでしょうか。
ライター:マーボー