男の子が生まれて、5月が近づいてくると「端午の節句」が気になってきます。
端午の節句で飾る「鎧」や「兜」って、誰が買うのが良いのでしょうか?
どちらかの親が買うのか、それとも夫から引き継ぐのか、世の中の常識を知りたいですね。
どうしたら一番良いのか、今回はそんな疑問を調べてみました。
端午の節句の兜は誰が買うの?一般的な常識は?
これは、関東と関西で異なるようです。
《関東》
「兜飾り」は嫁ぎ先。
《関西・東海》
「武者人形」はお嫁さん・お婿さんの実家。
その他、「五月人形」は嫁ぎ先。
「こいのぼり」や「人形・破魔矢」などは、お嫁さん・お婿さんの実家というところもあるようです。
私にも男の子が1人います。
4月生まれなので、両親(夫の両親は特に)生まれた途端、心配をしていました。
「こいのぼり」の竿を夫の両親が、「こいのぼり」を私の両親が用意することになり、「五月人形」や「破魔矢」は親戚が用意してくれました。
最近は少子化と言うこともあり、どちらの両親が・・・と言う事よりも「お祝いしたい」という気持ちを大切にしたいですね。
せっかくの好意を無駄にしないように、お互いに話し合って決めても良いのではないでしょうか?
その際は、一般的な常識を優先して「このようにして下さい」と言うよりも、「どのようにしたらよいですか?」と聞いてみるのが良いかと思います。
どちらのご両親も同じように考えていてくれたら問題ないのですが、まずはお互いの親に「相談」してみてはいかがでしょうか?
お祝いの気持ちとして、必ずこうでなければならないというのは無いと思いますので、皆でお子さんの成長を願ってお祝いできると良いと考えています。
【出典:http://pixzbay.com/】
夫の兜を子どもに引き継ぐのはどうなのか?
本来、五月人形はその家に生まれた男の子、それぞれ対して購入していたそうです。
「鎧」「兜」は男の子の「厄除けのお守り」なので、子供の分だけ用意します。
男の子が2人の場合は、2人分必要になると言う事です。
神社の「お守り」を一人ずつ持つのと同じで、「鎧」「兜」も一人ずつ持つのが習わしです。
父親の人形を子供の人形と一緒に飾るのは大丈夫ですが、父親の人形を子どもに譲ると言う事は、父親の人形が受けた「厄」もそのまま子供に引き継いでしまう事になるので「縁起が悪い」事になります。
「こいのぼり」が子供の分だけ「鯉」を増やしていくのと同じなのですね。
最近は自分たちで買う親が増えています。
どちらの親にとっても「初孫」となる場合、「初節句」が「手探り」状態になります。
「孫のために」
どちらの両親も「気持ち」は同じなので、「お祝い」を渡して親の事情(住宅事情や生活スタイル)に合わせて自分たちで購入するケースが増えているようです。
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端午の節句の兜にはどんな由来があるの?
ところで、端午の節句の兜にはどんな由来があるのでしょうか?
予想がついたかも知れませんが、武家社会の習慣が基になっていると言われています。
当時の日本では、旗幟(きし)や吹き流しを立て、座敷に鎧や兜などの武具を飾って災いが外から入ってくるのを防ぎ、身の安全を祈願するために、神社にお参りして鎧や兜を奉納したと言われています。
梅雨に入る前に、武具の手入れをするのを兼ねているとの説もあります。
鎧や兜は命を守る象徴です。
男の子を事故や病気、災害などから守るために命を守る象徴である「鎧」や「兜」を送ったとされているのです。
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アパートにも飾れる小さい兜が人気です♪
最近は、核家族化やマンション・アパート住まいの家庭が増えている為、コンパクトサイズの五月人形が人気です。
テレビ台やたんすなどの上に飾れるコンパクトサイズの人形は、金額もコンパクトで安い物は3万円位からあります。
フローリングや洋間に合わせて床に直置きできる「高台飾り」は、シンプルなものから豪華なものまで幅広くラインアップがありますね。高さのある飾り台なので、床に直置きしても大丈夫です。
また、戦国武将ファンも多く、戦国武将の鎧兜も人気ですね。
いかがでしょうか。
大切なわが子(孫)の「厄」をよけてくれる五月人形。
これから元気に健やかに成長しますようにと願いを込めて贈りたいものです。
一緒にお祝いしてくれる周りの人たちにも感謝の気持ちを持って準備すれば、きっと素敵な初節句になりますよ。
ライター:なみたま