春の行楽と言えば、やっぱり桜ですよね。日本ではあらゆる所で桜を楽しむことができ、春の訪れを知らせてくれます。
そんな日本を代表する桜の中で特に注目すべきは、桜の日本三大名所に数えられる高遠城址公園(長野県)の桜です。
ここ高遠桜の光景は、よくある桜並木の景色とは全く異なります。
大きな木々が一様に花を咲かせ、周囲のすべてを桃色の花弁で埋め尽くさんとするような光景。それは、この時期の高遠城址公園でしか見ることが出来ないものです。
ぜひ、以下の動画 3分45秒付近 をご覧ください!
ここでは水面に映る美しい夜桜まで観ることができるのです。高画質動画 6分14秒
いかがでしたか?行きたくなってきませんか?
そんなあなたが一番気になっているのは、「満開の花達をみることができる桜の見頃はいつか」という事でしょう。
ご安心ください。
あなたにベストな訪問時期はいつなのか、本記事で詳しく解説していこうと思います。
高遠城址公園の桜 2017の見頃!ベストな時期は?
高遠でしか見られない桜の魅力
高城址公園で見るべきなのは、やはり「天下第一の桜」と称される桜です。
特に高遠固有の品種とされている「タカトオコヒカンザクラ」の姿は、友好提携を結んでいる東京都新宿区以外では、高遠城址公園でしか見ることが出来ません。
非常に貴重な桜を観賞できるのも、高城址公園の特長です。
資料提供:伊那市観光協会
2017年の開花時期、見頃はどうなるか?
まず最初に、過去の開花情報を見ながら桜の開花時期についてお話しますね。
2014年:開花 4月14日、見頃 4月16日
2013年:開花 4月01日、見頃 4月10日
2012年:開花 4月16日、見頃 4月22日
2011年:開花 4月13日、見頃 4月16日
2010年:開花 4月05日、見頃 4月11日
上記のデータを見るかぎり、開花(咲きはじめ)から見頃までの期間にバラつきがありますよね。
この原因になっているのは、温度変化です。
桜は秋から冬にかけて、活動や成長を停止する「休眠期間」に入ります。
冬の低い気温に一定期間さらされると眠りから目覚め、そのあと2月~3月頃は気温の上昇とともに花芽を成長させていき、3月~4月頃に開花します。
はじめの「休眠期間」中に、外気が寒いと開花しやすくなるようです。
つまり、桜が早く開花する条件は、
- 休眠期間中は、いつもより寒い
- 休眠期間後は、いつもより暖かい
ということになるでしょう。
こういったことを知っていると、お花見の予定も立てやすくなりませんか?
ここからが本題、
肝心の2017年の桜はどうなるのかを予想していきます。
2016年末はなかなか寒くならず、暖かい日が続きましたね。
ですが!
1月半ばからキュッ!と寒くなるという予報が出ています。さぁ、桜が休眠打破しますよ~!厳しく冷え込んだ年の桜は美しくなるとも聞きますから、楽しみですね。
そんな2017年の高遠城址公園の桜の開花予想は「平年並か、やや早め」となっています。
長野県の桜の開花は、平年並で4月13日頃が目安で、4月中旬に見頃を迎えます。
満開の見頃となりそうな、4月15日(土)・16日(日)がお花見の狙い目といったところでしょう。
もちろん予想ですので、今後の気温の変化や雨などの天候によって開花日は変わってきます。
桜の開花予測については日本気象協会から詳しい情報が出てくると思いますので、気になる方はチェックしてみてください。
伊那市観光協会のfacebookの更新をチェックするという方法もあります。
高遠城址公園さくら祭りライトアップされた満開の桜もとても素敵ですが、今年は5分咲き前の花が少ない期間はカラーライトアップなど幻想的なライトアップをご覧いただけます。。ぜひ、ご覧ください。
伊那市観光協会さんの投稿 2016年4月2日土曜日
ちなみに2016年は暖冬でしたので、平年より開花や見頃が5日ほど早かったそうです。昨年の様子をご存知の方は「昨年より遅めに咲くんだな」と思っていてください。
2016年は4月4日に開花、6日に5分咲き、見頃を迎えて8日から満開になり、13日には散り始めたようです。
天候によっても見頃が大きく左右されてしまう?
桜の開花から散るまでは、約二週間と言われています。
しかし雨などの悪天候に見舞われてしまうと、見頃が短くなってしまうので注意する必要があります。
見頃が1~2日で終わってしまうケースもあるかも知れませんので、天気予報はしっかりチェックしておきましょう。
さて。
開花予測も重要ですが、高城址公園の桜は非常に有名なので、見頃の時期の混雑が気になるのではないでしょうか?
公園までのアクセスと合わせて、混雑の予想もして作戦を立ててみましょう。
高遠城址公園のアクセス、渋滞状況について
電車とバスを用いた代表ルートをご紹介します。
公式サイトでは
・JR飯田線 伊那市駅・伊那北駅下車、バス約25分
・高遠駅下車、徒歩約15分 または タクシー約5分
と記載されています。
ここでは分かりやすい例として新宿駅→高遠城址公園というルートを出してみました。
↓(JR特急:約2時間30分)
岡谷駅
↓(JR飯田線:約1時間)、
伊那市駅
↓(バス:約25分)
高遠駅
↓(徒歩:約15分)
高遠城址公園
さくら祭りの期間中はお花見循環バスが走っているので、ぜひご利用ください。
お花見循環バス
路線区分:高遠駅→ループ橋→ループ橋上→歴史博物館→高砂橋→本町→高遠駅
(※高遠城址公園も停車します)
運行時間 平日:午前9時~午後4時
土日:午前7時~午後4時
料金:100円(片道)
※桜の咲き始め~散り終りの期間中のみ
次に、自家用車の降車インターと道路を記載します。
諏訪ICで下車 → 国道152号線(約50分)
伊那ICで下車 → 国道361号線(約30分)
伊北ICで下車 → 国道153号線(約50分)
駒ヶ根ICで下車 → 国道153号線(約60分)
カーナビゲーションに登録する住所:
長野県伊那市高遠町西高遠1806
ただし自家用車の場合、桜の見頃時期の土日はかなりの渋滞が予想されます。
渋滞緩和の対策なども行われていて以前ほどではないようですが、やはり「天下第一の桜」だけあって、大人気なのです。
どうしても渋滞を避けたい場合には、なるべく平日や早朝、あるいは夜に訪れるのが良いです。そうすると、人も少なくゆっくり鑑賞することが出来ますよ。
平日は「ほぼ渋滞することなく」という日がほとんどだそうです。
そうはいっても平日は無理…という方も多いので、朝早く行きたい方のために、特に混雑する桜の最盛期は朝6時に開園してくれます。8時前は正面玄関のみの入場ですので注意してくださいね。
朝早くに出かけて桜を観た後は、せっかくなので高遠町内を散策してみてはいかがでしょう?そばや高遠まんじゅうなどのグルメも楽しんでみてください。
駐車場は700円/1回の有料駐車場(3,050台)と、さくら祭り(以下で説明)期間中には、臨時駐車場が用意されています。
総合グランド(臨時駐車場)
長野県伊那市長谷黒河内、長谷非持663
収容台数:500台
高遠中学校グランド(臨時駐車場)
長野県伊那市高遠町東高遠232
収容台数:400台
これらは駐車台数も多く、高遠城址公園からあまり離れていないのでおススメです。
【高遠さくらナビ すいすイ~ナ】高遠城址さくら祭りガイドアプリケーションという便利なアプリがあることはご存知ですか?
さくら祭りの期間中は、高遠城址公園までの渋滞情報や推奨ルートを案内してくれるほか、イベント情報なども提供してくれます。
↓詳しくはコチラ!↓
http://takato-inacity.jp/sakuranavi/
高遠さくら祭りとライトアップ演出
高遠城址公園では桜の開花に合わせて、高遠さくら祭りが開催されます。
期間:4月1日から4月30日
時間:午前8時~午後5時
(最盛期は午前6時~午後10時 ※最終入場は午後9時30分)
入園料:大人500円, 小中学生250円
さくら祭りの期間中は無休となっています。
この期間中は様々なイベントが開催されるようですが、特に注目して見て欲しいと感じるのは、ライトアップされた桜です。
ライトアップ期間は、4月2日から散り終わりまで、日没から午後10時まで。夜桜の様子は、冒頭で紹介した動画の3分45秒付近を確認してください。
こだわりのライトアップ演出
①カラーライトアップ
開花前~5分咲きまでの期間限定でカラーライトアップが行われます。
桜の淡いピンクとカラーライトがグラデーションを作り、鮮やかですよ!
昼間の桜とは違った雰囲気を味わうことができそうですね。
②プロジェクターでポップな桜柄を演出
2016年に行われた桜雲橋でのプロジェクターによる投影演出では、地面にポップな桜の柄が散りばめられました。
夜桜を見上げてぼ~っと歩く私のような人には嬉しい、足元を明るくしてくれる演出です(笑)
好評だったようなので、今年もやってくれるのではと期待しています。
ベビーコーナーもあります!
ベビーカーでの入場OK,ベビーコーナー有りなどは、子連れでお出かけの家族に嬉しいポイントですよね。
ベビーコーナーは城址公園北ゲートの隣りにあります。
ベビーコーナーのみの利用は無料で、授乳・オムツ交換などに利用できます。
有料の高遠閣休憩所は予約優先ということもありますし、ベビーコーナーの利用をおススメします。
おわりに
桜には多くの人たちを魅了する何か…言葉で言い表せないような魅力があるように感じます。
それは単純に「美しい花」だからかも知れませんが、春の短い間にしか見ることが出来ないという「儚さ」が、多くの人を惹きつけているのではないでしょうか。
一般的に見頃とは「満開の時期」を指していると思いますが、どの期間を見頃にするかは人それぞれの自由だと、私は考えています。
桜の魅力を感じる「見頃」が人によって違うことも、私たちが桜を特別に感じ、じっくり見て楽しんでいることの表れではないでしょうか。
桜の咲き始めは「春の息吹」を感じ、散り終わりには新緑の緑と「桜色の絨毯(じゅうたん)」を楽しむことができます。
あなたは、いつ頃の桜を訪れたいですか?
最も素敵だと感じる頃、高遠城址公園の桜に会いにきてくださいね。