ヤドカリの餌でおすすめは何?食いつきの良いものを与えたい!

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総合まとめ

子どもって、何でも家に持ち帰りたがりますよね。

潮干狩りに行って見つけて以来、我が家の3歳の息子が最近の夢中なのは「ヤドカリ」。

「ヤドカリおうちに置いといて?」と何度も言ってきます。

「ヤドカリさんにもおうちがあるから、○○君のおうちには行けないよ?」「海水と砂がないからおうちの中じゃ飼えないんじゃないかな?」など毎回なんとか回避していますが、自分でもヤドカリについて詳しく知らないため、的確なことは言えません。

ヤドカリってそもそも普通の家で飼えるものなのでしょうか?

「魚用の水槽でいいの?」「ヤドカリの餌は何をあげたらいいの?」「どのくらい生きるの?」などなど、疑問はたくさん湧いてきます。

飼うにしろ飼わないにしろ、息子を納得させるためにはまず自分が勉強して知識を得なければ。まずは、こちらのポイントに沿ってチェックしてみます。

ヤドカリって何を食べるの?せっかくなら食いつきの良いものを与えたい!
逆に与えてはいけない食物はコレ
あまり食べてくれない!餌をあげるポイントとコツ
はじめに揃えたい!ヤドカリと暮らすための必須アイテム
知ってる?我が家のヤドカリの種類
水槽の放置は絶対にダメ!長生きさせる飼い方のコツ
一匹だと寂しそう。ヤドカリはどこで買えるの?

 

ヤドカリって確かに見た目も動きもかわいくて、息子が飼いたくなる気持ちは分かります。

しかし母としては、初期費用や維持費など現実的な部分も気になるところ。しっかり調べてみますよ。

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ヤドカリって何を食べるの?せっかくなら食いつきの良いものを与えたい!

ヤドカリは海辺の生き物なので飼うのは難しいように感じますが、環境を整えてあげれば自宅でも飼うことができるそうです。

飼育道具はホームセンターなどでそろえられそうですが、一番気になるのはやはり餌ですよね。

ヤドカリの餌

ヤドカリは雑食性なので基本的になんでも食べます。雑食性の動物は、なんでも食べることで栄養のバランスを取っているため、いろいろなものをあげる必要があります。

好ましい食べ物、与えてはいけない食べ物を確認して、ヤドカリの生きやすい環境作りをしてあげましょう

ヤドカリに与える餌は主に3種類あります。

1、人工の餌

水槽で飼育するなら、ホームセンターなどで購入できる人工の餌を試してみましょう。

ヤドカリ用でなくても、エビ、カニ、ザリガニ、カメ用の餌ならどれでもOK。水を汚さないのでおすすめです。

2、魚介類

ヤドカリは海岸近くに生息しているため、主に魚介類をよく食べています。そのため、アジ、さんま、いわしなどの魚介類を与えるのが一番自然に近い形と言えます。

海で拾ってきた天然のものが望ましいですが、簡単に手に入らない場合は市販のもので問題ありません。

エビ、カニなどの甲殻類、あさり、しじみなどの貝類、干物なども好んで食べますが、塩分が高いものを与える場合は塩抜きしたほうがよいでしょう。

3、野菜や果物

人参やサツマイモなどの野菜や、りんご、梨、柿などの果物も好物です。

柑橘類や玉ねぎなどの酸味、辛味の強いものは苦手な場合が多いので注意しましょう。

その他に試してみたい餌

ほかにも、こんなものも食べさせてみると喜んで食べてくれるかもしれません。

しらす、魚のアラ(塩抜きしたもの)、果物や野菜屑、ほぐしたアサリ、生肉、ガジュマルの葉、わかめ、焼き海苔など。

なんだかたいへんそうだな…と感じるかもしれませんが、人間の食べ物がだいたい食べられるということなので、その日の食卓に上がるごはんからほんの少し分けて与えてあげればいいだけ。意外と飼いやすいペットかもしれませんね。

ヤドカリにも個性があり、人工の餌を好んで食べる者もいれば、新鮮なものしか食べない者もいるそう

いろいろな食べ物を与えてみて、好みが分かってきたらさらに愛着が湧いてきそうです。

 

逆に与えてはいけない食物はコレ

なんでも食べるヤドカリだからって、なんでもあげていいわけではなさそうです。

あげてしまったら食べてしまうので、与える前にチェックが必要です。

ヤドカリに与えてはいけない食べ物

まず、食品添加物が含まれている場合が多いソーセージなどの加工食品には注意してください。

ヤドカリは好んで食べてしまいますが、ヤドカリの小さな体で人間と同じ食品添加物を摂取するのは危険なのです。

剥き身のあさりやカニなども薬品処理されている場合があるので避けたほうが無難でしょう。

また、ポップコーンを与える場合は無塩タイプを選び、自然な形以外での塩分摂取をさせないようにしましょう。

ほかのスナック菓子なども食べてしまいますので、塩分や油分の負担を考えて与えるのはやめましょう。

雑食だとなんでもよく食べるので「食べる=大丈夫」と思いがちですが、そうではないのですね。

ヤドカリを飼うなら、なるべく自然な状態の食べ物を与えるように気をつけたいと思います。

 

あまり食べてくれない!餌をあげるポイントとコツ

雑食と聞くと、勝手にたくさん食べるというイメージを持ってしまいますが、ヤドカリはどうなんでしょうか?

餌をあげる時のポイント

・1日1回餌を与え、残った餌は早めに撤去する(水質維持のため)。
・気に入った餌でも同じものを連続して与えない。
・いろいろなバリエーションの餌を与える。

 

ヤドカリはじつはとても少食なんです。「全然食べてない!」と心配せずに、少しでも食べた様子があれば食事は終わっているため、残った餌はすぐに片付けましょう。

そのままにして時間が経ってしまうと、残った餌が水槽内で腐り水質が悪化してしまいます

ヤドカリにはそれぞれ好みがあるので、与えた餌を食べない場合も。めげずにいろいろな餌を与え、日頃からお気に入りを見つけておくことが大切です。

また、ヤドカリは年に数回脱皮し、その間の数週間は餌を食べなくなります。そのことを頭に入れておき、慌てずそっと見守りましょう。

はじめに揃えたい!ヤドカリと暮らすための必須アイテム

ここまでで、餌についてはよく分かりました。自分たちが食べる分からバランスよく与えればそこまで苦にならずに続けられそうです。

次は、ヤドカリのおうちについて確認してみます。

ヤドカリを飼う時に必要になるもの

・蓋つきのプラスチック水槽(2~4匹飼育で31L〜65L)
・グラニュー糖程度の細かさの砂
・水槽内での隠れ家(岩や流木など)
・海水程度の塩水と真水(海水濃度は水100mlの場合、食塩3.5g(小さじ0.7杯)、真水は脱塩素処理〈カルキ抜き〉したものを用意しましょう)

 

蓋つきのプラスチック水槽や砂は、ホームセンターなどのペットコーナーに行けばすぐに手に入れることができます。

隠れ家になる岩や流木、貝殻、石などは、ヤドカリを捕獲した場所で集めてくるのが望ましいですが、難しい場合はネットやホームセンターでも販売しています。サンゴが混じっている砂が、見た目もかわいくヤドカリも落ち着くのでおすすめですよ。

一番難しく手間がかかるのが、水の扱いです。海水がすぐに手に入る場合は海水をそのまま使えば問題ありませんが、一般的には水道水から人工海水を作ります。

水道水に含まれている塩素やクロラミンはヤドカリには猛毒となるので、水道水をそのまま使うことはできません。必ず、脱塩素剤などでカルキ抜きをしましょう。

水道水から海水を作る方法

ヤドカリ自宅で飼育する場合、いくらカルキ抜きをしてあっても、食塩を溶かした食塩水で海水の代わりにすることはできません

塩分濃度は調整すれば問題ありませんが、塩化ナトリウムや塩化マグネシウムなどの栄養素がまったく足りないのです。

そんな時はホームセンターなどで手に入る「人工海水の素」を使いましょう。

まず、バケツに水道水を入れてカルキ抜きをし、水温を25度にします。

水温が25度になったのを確認したら、人工海水の素を入れてかき混ぜ、比重計を使い目盛りの1.020~1.023の範囲に納まるように(夏は水の蒸発を考慮し1.020ぐらいに)調節します。水中ポンプを使って人工海水の素を馴染ませたら完成です。

簡単ではありませんが、ヤドカリが生きていくには海水は必須です。必ず準備できる環境を整えてあげましょう。

 

知ってる?我が家のヤドカリの種類

ペットショップなどで購入した場合は最初から種類が分かっていますが、潮干狩りや海水浴でヤドカリを捕まえてきたという方、そのヤドカリさんの本当の名前を分かっていますか?

ヤドカリの種類

日本に生息しているヤドカリは、なんと確認できるだけで500種類もいるそう! そんなにたくさんの種類がいるなんて驚きですね。

なかでも、私たちが海岸でよく見かける種類として「ホンヤドカリ」「イソヨコバサミ」「オカヤドカリ」がメジャーと言えるでしょう。

どの種類も雑食なので餌は同じでOKですが、ペットとして飼うならしっかり観察して種類を確認しておきましょうね。

ちなみに、オカヤドカリは亜熱帯に生息する種で国の天然記念物に指定されているので個人で採種することはできません。沖縄などの浜で見つけても持ち帰ってはいけませんよ!

水槽の放置は絶対にダメ!長生きさせる飼い方のコツ

飼育セットをそろえて、食べ物に注意すればうちでも飼えそう! そう思いはじめた方。最後にチェックしたいのが、どのくらい生きるのかということですよね。

ヤドカリの寿命

野生のヤドカリは、15年~30年は生きると言われています。安定した水質や環境が整っていれば、自然界でもそなんに長生きできるのですね! 正直もっと短いと思っていたのでとても驚きました。

しかし、ペットとして飼育している場合の寿命は10年~20年。野生よりも短くなっています。

これは、安定した餌の補給により成長速度が上がるため、脱皮の回数も増えてしまうため。長生きしてもらうためには、かわいいからと言って餌のあげすぎは絶対NGなのですね。

ヤドカリのお世話に向いている人

水質の維持をこまめにチェックできる人

水槽にろ過装置をつけて、数カ月に1回は水を入れ替えましょう。餌などで水が汚れてしまった場合は、時間が経っていなくてもその都度綺麗にします。

水温が高い夏場はニオイやぬめりなどの水質をこまめにチェックし、水温は20度以上に保たれているか毎日チェックしましょう。

餌の好みの判断ができる人

なんでも食べるヤドカリですが、反対に好みが激しい部分も。

気に入らない餌だと頑固に食べないことがあるため、ヤドカリが好む餌を見極め与えてあげられる力が必要になります。

貝の引越しのタイミングを見極められる人

ヤドカリは年に数回脱皮することで成長していきます。そのため、引っ越し用の貝殻は必須。

毎日様子を見て、窮屈になる前にベストサイズの新しい貝殻を与えてあげましょう。

せっかく用意した貝殻になかなか引っ越ししない場合は、海水などにしばらく浸けると入りやすくなりますよ。

 

一匹だと寂しそう。ヤドカリはどこで買えるの?

潮干狩りや海水浴などのイベント時に、子どもにせがまれてヤドカリを持ち帰ってきた…というお宅は意外と多いもの。

しかし飼いはじめて情が移ってくると、「ヤドカリって一匹で寂しくないのかな?」という疑問が浮かんできます。

ヤドカリを購入できるところ

ヤドカリは社会的な生き物なので、一匹で飼うことはおすすめできません。必ず複数匹を同じケースで飼育しましょう。

ヤドカリは、基本的にペットショップやネット通販で購入することができます。

種類の違うヤドカリでも共存できるので、今自宅にいるヤドカリの種類がわからないという場合でも心配ありませんね。

ネットで購入する場合、生体+飼育セットで販売されている商品もあるので、これからヤドカリを飼ってみようと思っている方におすすめ。

必要なものをまとめてそろえることができますよ。

まとめ

調べれば調べるほど奥が深い生き物、ヤドカリ。

昔ザリガニを飼っていたのと同じような感覚でいましたが、海の生物は段違いに気をつけることが多いのですね。

最後に、今回のポイントをおさらいしておきましょう。

・ヤドカリは雑食でなんでも食べる
・人工の餌、魚介類、野菜や果物をバランスよく与える必要がある
・加工品や薬物処理されたものは与えられないので、事前によく確認する
・飼いはじめる前に最低限必要なものをそろえておく
・野生のヤドカリは15年~30年、ペットは10〜20年生きる

 

どんな動物でも、生き物を飼うときは責任を持たなければいけません。飼うと決めたら、たいへんではありますがこれらすべてをきちんとできる環境と気持ちを作ることが必要ですね。

我が家は共働き家庭で柴犬を2匹飼っているため今回飼うことは断念。息子が大きくなって「自分でやりたい」と言ったらまた考えたいと思います!

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