就職や結婚のタイミングでクレジットカードを作る人は多いと思います。私も就職した時に初めて自分のカードを作りましたが、大人になったんだなーと嬉しくなったものです。
その後、結婚したタイミングでそのカードの名義変更をしなくてはならなかったんですが、これが大変でした。
クレジットカードの引き落としをする銀行口座の名義も変えなくてはならないのですが、そちらの手続きが面倒くさくて…。バタバタと慌ただしい毎日でしたし、会社勤めをしながら平日に実家に戻る機会もないので随分と長い間名義を変更していませんでした。
ようやく重い腰をあげて手続きをしよう!と思ったものの、今度は名義の入力をどうするのか迷ってしまう始末。
今やクレジットカードを持つことは社会人なら当たり前!という感覚で、改めて誰かに尋ねるのもちょっと恥ずかしいような…。
かといってネットを見ていても「そんな初歩的なこと、誰も迷わないの!?」と焦ってしまうほど、これについて詳しく書いたものを見かけなかったんですよね。そもそも、当時はあまり熱心に調べてはいませんが(笑)
こういう”人にはちょっと尋ねづらい小さな疑問”こそ、ネット上で解決したいもの!
そういうわけで今回は「クレジットカード名義人はローマ字入力?本人以外の使用は?」というテーマです。
クレジットカードの名義に関して、
- 申請登録する名義の入力はローマ字でもOKなのか?
- カードの名義人以外の人が使用してもいい?
- ネット通販の決済や公共料金の支払いには家族の名義のカードは使える?
という様々なケースでの疑問を解決していきます!
私自身が初めてクレジットカードを作った時や、結婚後にそれまでとは違う目的でカードを使用するようになって戸惑った時のことを思い出しながら解説していきますね。
まずは新規で申請登録する際や、名義変更の届をする際の名義についてからです。
クレジットカード名義人はローマ字入力で良いの?
結論から申し上げますと、クレジットカード名義人は漢字入力に限らないので、ローマ字入力でも構いません。
ただしローマ字で入力するのならば、気をつけたいのが表記法です。
クレジットカードは海外でも使用したりする場合もあるため、
海外では買い物をする際にパスポートの提示を求められる事があり、そこに記載されている綴りと異なると決済が出来ない可能性があるんです。
例えば「ち」を「ti」にするか「chi」にするかが変わってくるわけですが、パスポートはヘボン式ローマ字で申請登録するよう決められているため「chi」で表記されているはずですから、それに合わせておけば問題となることはないでしょう。
パスポートをお持ちの方はそちらをご覧になれば確実ですし、持っていない場合は下記のページを参考にしてみてください。ヘボン式の表や注意が必要な表記について書かれています。
クレジットカード名義と違う家族が使っても問題ない?
「夫名義のクレジットカードで妻が買物をする」というのは、よく聞くケースですよね。これって実際のところ問題はないんでしょうか?それ以外にも、大学生になる息子の一人暮らしの部屋の公共料金を、父親名義のクレジットカードで支払いたいというケースもあります。
こういった”名義人以外の家族が使う”というケースをいくつかまとめてみました。
夫名義の口座から引落したい…店舗で妻がカードを使っても問題ない?
クレジットカードの基本利用の定義としては、
けれど実際のところ、店舗での買い物で妻が夫名義のクレジットカードを使っているという話はよく聞きますよね。私も一度だけ預かって使ったことがありますが、その時は店員さんに「旦那さんのカードですか?了承は得ていますか?」と確認されました。店舗の外で子どもを抱っこして待っていただけだったので、問題ありませんでしたけどね。
実は近頃、夫婦間でもクレジットカードの使用についてはトラブルが多いから、昔ほど「夫名義でもOK」というわけにはいかないようなんです。
ちなみに本人の名義でカードを作るのであれば、この2つの選択肢があります。
- 既に発行したカードの家族カードを発行する
- 個人名義でカードを作る
1.家族カードを発行する
夫名義の口座から引落したいだけならば、家族カードを発行しましょう。夫名義でクレジットカードを発行すると、同じ銀行口座から引落しができる家族カードが発行できます。携帯電話の支払いがまとめられるのと同じ感じですね。
全てのカード会社で発行しているわけではないので注意が必要ではありますが、学生や専業主婦などが新規で発行する際は、家族カードが発行できる会社も候補に入れてみてはいかがでしょうか。
私の母も「最近は名義が違うと断られることがあるから、家族カードにした」と言っていましたよ。
2.個人名義でカードを作る
もちろんイオンカードや楽天カードなど、専業主婦でも個人名義で作れるクレジットカード会社を選んでもいいと思います。
引き落とし口座の名義人が本人でなくてはならない会社もありますが、例えばセゾンカードのように、安定した収入のある夫名義の口座を引き落とし先にできるカードもありますよ。
ですので名義人が亡くなったら、ただちにカード会社に連絡をしなくてはなりません。
が、その前に!
公共料金や携帯電話などの支払いが、どのクレジットカードで引き落とされているかを明細で確認しましょう。
先にそれらの契約先に連絡をしてカードでの自動決済の停止、あるいは解約の手続きを済ませるようにするとスムーズです。
その後にクレジットカード会社にも連絡を入れ、未決済分があれば請求残額分の振込用紙が送られてくるので、精算を行います。
ネット通販で決済!クレジットカード名義が「自分以外」のときは?
気軽に利用したいネット通販ですが、自分のアカウントで買い物する時に家族名義のクレジットカードは使えるのでしょうか?
例えばログイン情報は妻の名義だったり子どもの名義だったりするのに、支払いは夫の名義のクレジットカードを指定したい場合です。
大手のサイトを例にあげてみましょう。
楽天で買物をした際、そのシステムが判別するのはカード自体の有効無効のみです。
店舗側が目視確認をしなければ処理されることがあります。
だからと言って全てOKというわけではなく、カードの本人確認は店舗側の責任と定められているため、店側が拒否をしてくる場合もありますよ。
基本的に姓が同じであれば問題ないと判断し、決済処理されるケースが多いそうですけどね。
Amazonも同じく、利用については本人名義のクレジットカードを使用する事と明記されているが、実際は決済が出来ているケースが多いようです。
とはいえ、できちゃうならOKと考えず、カードの名義人のアカウントで決済するのが良識ある行動というもの。
誰の購入品か分かりやすくしたいのであれば、送り先の宛名を自分にすれば良いだけです。当然ですが、名義人本人の承諾を得て行ってくださいね。
購入の際に名義人の入力を間違えた!
ネットショッピングの決済でカード情報を入力する際、間違えて入力してしまうこともあります。例えば「カードの名義はローマ字にしたのに漢字で入力してしまった」というような間違え方は、目視で確認すれば同一人物と気づきそうですが、機械で判別するならNGとなってしまいそうですよね。
こういった間違え方は意外とやってしまう人が多いようでネット上で質問する人が後を絶ちませんが、大抵はエラーが出ることなく決済できたそうです。
実はネットショッピングなどで入力したカード情報は、カード番号と有効期限が間違っていなければ名義人の照合まですることは少ないようなんですね。
いつも使っているネットスーパーの担当者が申しておりました。そこは三菱東京UFJニコスのシステムらしいのですが、名前まで照合するのは何かトラブルでもあった場合。嘘みたいな話ですが、実際に決済は出来ているそうです。
また一般店舗でも、サインを間違えていても決済できてしまうことがあります。店員さんによっては指摘があるかもしれませんが。
だからと言って「どっちでもいっか☆」といい加減に捉えてはいけません。
一般店舗のサインやネットショッピング名義入力は、不正利用やトラブルなど、何かあった時に調査対象資料となります。いつもスルーされるわけではないですよ!
私の場合、ネットショッピングで2度続けて入力を間違えたらクレジットカード会社から確認の電話がきました。
ネットでチケットを購入・発券するときの注意点
”チケットぴあ”の登録は自分名義のアカウントなのに、決済する際に本人名義以外のクレジットカードを登録することは利用規約に反しています。
カードの名義人と同じ名義でアカウントを作って決済する場合、身分証明書の提示の有無に気をつけなくてはなりません。
一般的なチケットならチケットぴあのアカウント名義が誰のものであっても関係なく入場出来ますが、
 
なのでチケットぴあの申し込みでは、クレジット決済以外の方法を利用しましょう。
例えば「お父さん名義のクレジットカードで支払いたい」と考えているなら、カードを借りるよりは現金を借りる方が賢明ですよ。
公共料金のカード支払いは、誰が払ってもOKです!
どの会社と契約しているかにもよりますが、公共料金は世帯主でない人の名義であってもクレジットカードの登録が可能なところが多いです。
- 1人暮らしの学生の支払いを、親のカードで
- 年金暮らしの父母の分の支払いを、自分のカードでまとめて
というように、家族の名義のカードで支払いの登録ができる場合もあります。
いずれも契約会社のサイトで確認し、クレジットカード支払いの申込書を請求してくださいね。
まとめ
- クレジットカードの名義は漢字表記でもローマ字表記でも構わない
- 海外での利用も考慮し、ヘボン式ローマ字にしておくと都合が良い
- クレジットカードは名義人以外が所持・利用してはいけない
- 家族カードや無料で発行できるカードなどもあるので、自分名義のカードを用意しておくこと
- ネット通販では名義がチェックされないことも多いが、トラブルや不正利用の疑いの際に調査対象資料となる
- ネットでチケットの購入をする場合は、購入後の本人確認があるものは自分名義のカードを使おう
- 公共料金の支払いなどは契約者とクレジットカードの名義人が違っていても支払いの登録ができるものもある
最近は店でポイントカードとクレジットカードが一体になったタイプを勧められることも多く、かなり気軽にクレジットカードが作れるようになっていると感じます。
より身近な存在、日常的に利用する物、という感覚になっていくほど、ぞんざいな扱いになってしまうことってありますよね。
それだけに、クレジットカードの扱いについては今一度、注意深くなって欲しいと思います。
お金の貸し借りと同じ感覚で、気軽に貸し借りしてはいませんか?
家族間といえども、名義が違う事に変わりありません。不正利用の疑いがかかれば面倒ですし、あくまで個人の利用に留めましょう。
取り扱いには十分注意する事が大切です。
クレジットカードやネット通販のアカウント情報などは、お金と同様にしっかり管理していきたいですね。