A4サイズの封筒に貼る切手の料金って、いくらなのでしょうか?
先日、折り曲げることができないA4サイズの書類を郵送することになり、100円ショップで買ってきた封筒に入れたものの、
いくらの切手を用意したら良いのか正直よくわかりませんでした。
離れた場所にいる人への連絡手段はLINEかメールが主流で、私が普段ポストに投函するものといえば年賀状か暑中見舞いくらいなものなので、
A4サイズの郵便物に貼る切手代がわからなかったのです。
そこでA4サイズの封筒に貼る切手料金はいくらなのかという点を含め、今回はこんな内容を詳しくご紹介します。
- A4サイズの封筒にはいくらの切手を貼る?
- A4サイズの書類をなるべく安く郵送する方法
- 郵便物をなるべく早く郵送したいなら速達・なるべく安全に郵送したいなら簡易書留がおすすめ
実は、私はコンビニの店員さんに切手の料金をおしえてもらって切手を購入し、郵便物をポストに投函しました。
すると、数日後に『切手が不足しています』という紙が貼りつけられて郵便物が戻ってきてしまいました。
店員さんも、よくわからずに切手の料金を教えてくれたようです。
調べてみると、A4サイズの封筒に必要な切手の料金は細かく決まっていたので、自分できちんと調べていれば郵便物が戻ってくることもなかったと思います!
今回は、A4サイズの封筒を郵送するときの切手の料金について詳しくご紹介していますので、ぜひ永久保存版にしてチェックしてみて下さいね!
A4サイズの封筒にはいくらの切手を貼る?重さや枚数の目安はコレ!
A4サイズの封筒に貼る切手の料金は、この表を見ればまるわかりです!(2018年8月現在。郵便料金は消費税の増税などの影響で変わることがあります。)
郵便物全体の重さによって切手の料金を判断しますが、郵便物の重さには封筒の重さも含まれます。
定形外郵便の種類 | 重さ | 料金 | A4コピー用紙(約4g)は何枚入る? |
規格内 | 50g以内 | 120円 | 約7~8枚 |
50~100g | 140円 | 約20枚 | |
100~150g | 205円 | 約32枚 | |
150~250g | 250円 | 約57枚 | |
250~500g | 380円 | 約120枚 | |
500g~1kg | 570円 | 約245枚 | |
規格外 | 1~2kg | 1020円 | 約495枚 |
2~4kg | 1,330円 | 約995枚 |
- 規格内:長辺34㎝以内・短辺25㎝以内・厚さ3㎝以内・重さ1㎏以内
- 規格外:A4サイズ自体は規格内のサイズなのですが、厚さ3㎝・重量1キロを超えると規格外扱いとなります
※2017年6月に郵便料金が改定になり、規格外の料金は値上がり・規格内の一部の料金は値下がりしました。
インターネットなどで郵便料金を調べる際には、古い情報を見ないようにしてくださいね。日本郵便のホームページで切手の料金を確認するのが一番確実です。
それにしても、厚さ3㎝・重さ1㎏という”規格内”の基準を超えて”規格外”になることで、突然料金が高くなるのが驚きです。
重さ1㎏と聞くと、私は結構ズシっと重い感じをイメージしますが、実際はどれくらいの重さなのでしょうか?
よくコンビニに置いてある、A4サイズのフリーペーパー「A誌」の重さを測ってみました。
A誌(約150ページ) | 重さ | 厚さ | 郵便の取り扱い | 料金 |
1冊 | 約350g | 3mm | 定形外・規格内 | 380円 |
3冊 | 約1.05kg | 9mm | 定形外・規格外 | 1,020円 |
フリーペーパー3冊と聞くと、私は重いというイメージが全く浮かびませんが、意外に1 kg超えするのですね!
フリーペーパー3冊をA4サイズの封筒に入れて郵送するときは、
厚さは9mmなので規格内の基準なのですが、重さが1kgを超えるので規格外の料金が適用されることになります。
定形外郵便をポストに投函する場合に注意点
ポストに投函できる郵便には2種類あります。
ポストって2つの投函口がありますよね。
- 小さい方の投函口は定形郵便(ハガキサイズ~厚さ1㎝・他の2辺の合計35.5㎝・50g以内)
- 大きい方の投函口は定形外郵便(定型内郵便を超えるサイズのもの)
A4サイズの封筒は大きい方の投函口に入れる、定形外郵便となります。
A4の具体的なサイズは21㎝×29.7㎝なので、そもそも小さいほうの投函口には入りませんね。
豆知識1. 郵便物の厚さについて、日本郵便のホームページで調べてみました!
郵便物の厚さを測るときには、軽く押さえたときの厚さでOKだそうです。
例えば、紙を折って封筒に入れることってありますよね。
紙を折ると折り目の部分がどうしても膨らんだ状態になるので、軽く押さえた厚さで規格内・規格外を判断してOKです。
例えば、こんな風に折りたたんだ場合と、↓
こんな風に折りたたんだ場合。↓
上の2つの画像でもわかるとおり、紙は折り方によって厚さが変わりますよね。
上手に折って規格内の3cm以内におさめることができれば、規格内料金で郵便を出すことができます。
豆知識2. 重さは0.1gでも超えたらダメ!
規定の重さを0.1gでも超えていると、切手の料金が変わることに注意です。
一番確実に重さを測って切手の料金を判断する方法は、郵便局の窓口で郵便物を出すことです。
自宅に0.1g単位まで測れるはかりがある場合は、ご自分で重さを測って切手の料金を判断してOKです。
コンビニなどで切手を買うついでに重さを測ってもらう場合にも、0.1g単位まで測れるはかりがあるならその場で切手の料金を判断してOKです。
郵便局には出しに行けない、0.1g単位まで測れるはりがないなどで正確な重さがよくわからない場合は、多めに切手を貼って投函するという手もあります。
豆知識3. 切手を貼る位置には常識があるって知ってた?
切手を貼る位置の常識ってご存知ですか?
郵便局員さんが見える位置に切手を貼っていれば相手には届くのですが、常識はおさえておきたいところです。
- 縦型封筒の場合→左上に切手を貼りましょう。
- 横型封筒の場合→右上に切手を貼りましょう。
こんな感じです。↓
A4サイズの封筒に貼る切手の料金についてご紹介しましたが、フリーペーパーの例でもわかるように紙って意外に重いんですよね。
何となくの重さではなく、きちんと重さを測って切手の料金を判断する必要がありますね。
紙と封筒の種類によっても紙の厚さ・重さが変わることに注意です!
”紙”と一口にいっても、様々な種類の紙があり、紙質によっても厚さ・重さが変わってくることに注意です!
例えば、皆様がよく手にする紙を薄い・軽い順にご紹介すると、
【新聞紙→コピー用紙→1万円札→雑誌の表紙】となります。
紙自体の重さ・厚さの他に、履歴書などの大切な書類をクリアファイルに入れて郵送することもあると思います。
紙の種類や郵便物の状況によって重さ・厚さが変わるので、郵便物を出すときは枚数を目安にせず、実際の厚さ・重さで切手の料金を判断して下さいね。
期限のある郵送物の場合や、相手に失礼のないように送りたい郵送物の場合は、絶対に料金を間違えたくないですよね!
切手の料金が不足している場合はどうなるの?
切手の料金が不足している場合は、下記の2つの方法で切手の料金を徴収されます。
郵便物が戻ってくるので、正しい料金の切手を貼って郵送しなおす
- 差出人の住所・氏名が封筒に書かれている
- 郵便物を出した場所と受け取る場所が同じ郵便局管内
- 受取人が受け取りを拒否した
いずれかに該当する場合は、差出人の元へ郵便物が戻ってきます。
受け取る人が切手の不足分を支払う
- 差出人の住所・氏名が封筒に書かれていない
- 郵便物を出した場所と受け取る場所の郵便局が別の管轄
いずれかに該当する場合は、受け取る人に切手の不足分が請求されます。
次に、なるべく安い料金でA4サイズの用紙を送る方法をご紹介します。
A4用紙を三つ折りにして封筒サイズを小さくしたら切手料金は安くなる!
A4サイズは21㎝×29.7㎝なので、このままのサイズで送りたい場合は定形外郵便となってしまうのですが、
三つ折りにして小さい封筒に入れれば、もっと安い『定形郵便』で郵便物を送ることができます。
A4サイズの用紙を三つ折りにして封筒に入れた場合の切手料金は?
A4用紙4枚(約16グラム)を折らずに送る場合と、折りたたんで送る場合を比較してみましょう。
A4用紙4枚(約16グラム)を折らずに送る場合
- 封筒は角形2号(約14g)
- 封筒14g+紙16g=合計30g
封筒サイズが定形外(規格内)なので、切手料金は120円になります。
A4用紙4枚(約16グラム)を三つ折りにして送る場合
- 封筒は長形3号(約5g)
- 封筒5g+紙16g=合計21g
封筒サイズが定形郵便でOKなので、切手料金は82円になります。
このように、同じ内容の郵便物を送っても折りたたむかどうかで料金が結構違うものですね。
更に、我が家の近くの100円ショップでは、100円で購入できる角形2号封筒は13枚・長形3号封筒は20枚です。
封筒の値段も含めて考えると、A4用紙を折りたたんで郵送するのがお得ですね!
この他にも、定形郵便でA4サイズの用紙を郵送する方法は沢山あります。
A4サイズの用紙を定形郵便の料金で郵送する方法
定形郵便とは、50g以内の下記のサイズの郵便物のことです。
大きさ | 目安 | |
最小サイズ | 長辺14㎝×短辺9㎝ | ハガキサイズ |
最大サイズ | 長辺23.5㎝×短辺12㎝×厚さ1㎝ | 長形3号封筒サイズ |
定形郵便は、重さで料金が変わります。
重さ | 料金 |
25g以内 | 82円 |
25g~50g | 92円 |
A4サイズの用紙を定形郵便で送れる封筒の種類と折り方
A4サイズの用紙の折りたたみ方と、定形郵便サイズの封筒をご紹介します。
50g以内であれば定形郵便の料金で郵送することができます!
長形3号
- サイズ:長辺23.5cm×短辺12cm
- A4用紙の折り方:3つ折り
手紙から正式なビジネス書類まで幅広い用途で使えます。
”3つに折る”の”3つ”は、日本では縁起の良い数字ですので、慶弔文章などもOKです。
DL封筒
- サイズ:長辺22cm×短辺11cm
- A4用紙の折り方:3つ折り
長形3号封筒よりも、少しスマートなサイズで、海外ではビジネス書類を郵送するときの一般的なサイズです。
正式なビジネス書類を郵送するのに適しています。
洋形2号封筒
- サイズ:長辺16.2cm×短辺11.4cm
- A4用紙の折り方:4つ折り
ハガキサイズくらいの大きさで、ビジネスよりも個人でお手紙を送るイメージの封筒です。
ビジネスでも、パーティーの招待状などはこのサイズが選ばれることが多いです。
”4つ折り”の”4つ”は、日本では縁起の悪い数字ですので、内容によっては使用しない方がいいこともあります。
角形3号
- サイズ:長辺27.7cm×短辺21.6cm
- A4用紙の折り方:2つ折り
B5用紙を折りたたまずに入れることができるサイズで、A4用紙も2つ折りにすれば入れることができます。
長形4号・洋形6号
- サイズ:長辺20.5cm×短辺9cm
- A4用紙の折り方:4つ折り
B5用紙を3つ折り・4つ折りにしたときに調度良いサイズで、A4用紙も4つ折りにすれば入れることができます。
最後に、速達や簡易書留についてもご紹介します。
速達や簡易書留の時はいくらかかる?速達はポストからでも出せます!
郵便には、速達や簡易書留というサービスがあります。
下記のような場合に、追加料金を支払うことで安心して郵便を出すことができます。
- 郵便物を早く届けたい。
- 大事な書類を送るので、相手の手元に確実に郵便物を届けたい。
速達と簡易書留を同時に利用することもできますよ!
速達
速達は通常郵便よりも半日~1日早く届くサービスで、郵便物は郵便受けに配達されます。
速達にする場合は郵便局窓口またはゆうゆう窓口に持ち込むか、ポストにも投函できます。
料金は基本料金に加えて、
- ~250g:+280円
- ~1kg:+380円
- ~4kg:+650円
重さに応じて追加料金を支払う形になります。
簡易書留
簡易書留は受取人へ直接手渡しされるもので、郵便物の追跡と万が一の郵便事故の際には最大5万円まで補償してもらえるのも特徴です。
安全で確実に郵便物を送りたい時に便利な方法です。
ポストに投函できないため、郵便局窓口かゆうゆう窓口まで直接持ち込んでください。
料金は基本料金に加えてプラス310円で利用できます。
上記で出てきた『ゆうゆう窓口』とは、郵便局の窓口が開いていない夜間や休日にも、荷物を郵送したり受け取ったりできる窓口のことです。
速達で郵便物を出したいときは、下記のように赤い線で印をつけて郵便局の窓口orポスト投函をしてください。
縦長の郵便物・ゆうメールの場合↓
横長の郵便物・荷物の場合↓
速達の印について日本郵便に電話で確認してみました。
Q.「この赤い線の印を付けなかった場合、速達分の料金の切手を貼り付けていても速達扱いにはならないのですか?」
A.「基本料金+速達料金の切手が正確に貼りつけてあれば、赤い線がなくても速達扱いで郵送します。速達の印は、封筒の表に『速達』と記入していただいても大丈夫です。」
なぁんだ。そうなんですね!
でも、切手の料金を確認するのも人なので、間違いがあっては困るので速達の印はつけた方がいいように思います。
最後に、ポストに速達の郵便物を投函する際の注意点をお知らせします。
ポストに投函すると、集荷のタイミングによっては相手に届くのが予想していたよりも遅くなる可能性があります。
確実に早く届けたいと思う場合は、郵便局の窓口に出すのがおすすめです。
まとめ
A4サイズの封筒を出すときの、切手の料金の話題を中心にお知らせしました。いかがでしたでしょうか?
ポイントをまとめてみます。
ポイント
- A4サイズの封筒は定形外郵便。重さ・厚さによって切手の料金が変わる。
- A4サイズの封筒に入れる紙質や紙の種類によって重さ・厚さが変わるので、その都度正確な計量が必要。
- 切手の料金不足の場合は、郵便物が手元に戻って来る・相手が不足分の料金を支払うことになるので、注意が必要。
- 切手料金について不安なときは、多めに切手を貼ってポストに投函するという方法もある。
- A4用紙をなるべく安い料金で郵送したいときは、折りたたんで定形内郵便サイズの封筒に入れるという方法がある。
- A4サイズの封筒を早く・安全に届けたい場合は、速達や簡易書留というサービスを利用することができる
A4サイズの封筒を郵送するとなると、大きい郵便物ですので、どのように郵送すればいいのか・切手の料金はいくらになるのかが簡単にはわかりませんよね。
もし郵便局の窓口に郵便物を持っていける状況であれば、郵便物を封筒に入れずにそのまま持って行っても大丈夫です。
郵便局の窓口では封筒を販売していますので、その場で郵便局員さんに相談しながら封筒選びをし、正確な切手料金を支払うことができます。
郵便局の窓口では、封筒の表書きをするためのボールペンや、封筒を閉じるための糊も無償で貸し出してくれますので、安心してくださいね。